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嫌い嫌い嫌い

「そうですか」


 でも、結婚して下さいね。笑顔を崩さないまま言う相手に思わず顔が歪む。ちゃんと脳が機能してるのか心配だ。

 その後は凍り付いてしまった空気をどうにも出来ずお見合いは強制終了になった。両親の溜息に申し訳ない気持ちはあるが、これに関しては相手だって悪いのだ。私だけを責められない。

 私の中で相手の印象は最悪になっていた。この話は無かった事になるんだろうなと思う。


「あんたは何やってるのよ」

「仕方無いじゃない、あっちから可笑しかったんだから」

「それはそうだけど」


 呆れた声にその時を思い出してイライラする。私が悪いんじゃないのよ、本当に。


「あー、嫌いだなぁ」


 私の言葉に彼女は何時ものように笑う。それに少しだけ癒される。でも、一度きりだと思っていたが、改めて食事をする流れになっているらしい。それを考えると憂鬱。


「何なの、あいつ」

「案外お似合いなんじゃない?」


 あなた達、そっくりよ。

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