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魔王軍幹部は百合だらけっ!!  作者: 幻夢 霞
第一章 第二次侵略戦争編

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第10輪 第一王女と四天王第一席①

〇魔王軍陣営

・サキュア(外見年齢:2?歳くらい) 

 魔王軍四天王第一席。種族はサキュバス。みんなのお姉ちゃん。

 完全完璧超絶パーフェクトボディの持ち主。みんなのお姉さんで目じりの泣き黒子が魅力的。


・クリスティーナ=ランジア (外見年齢:21歳くらい)

 ランジア王国の第一王女。王女としてランジア王国の民を真に想う気高い女性。

 真の王族たる姿勢はランジア王国では実に異端で、不都合な存在。不遇な扱いを受けながらも目的のために研鑽する姿勢を忘れない。

 エルトナとシスハが部屋の掃除を始めた頃。魔王城に隣接するように建てられた訓練場では、魔王軍が()()()で生きる人々を護るため、日々戦闘訓練に励んでいた。


 もともとは決闘場として使われていたという訓練場は、魔族がその身体能力を生かすためにかなり広く作られている。訓練場を見下ろすように囲う観客席は、決闘場の名残の物だ。


 普通なら大勢の軍人が戦闘訓練をしているのだが、時間帯が早朝のせいもあり、その人数は10人にも満たない。その中に普段見かけない人物がいた。クリスティーナだ。


 クリスティーナは訓練場の端で淡々と型に沿って槍を振るっていた。一つ一つの動きを確かめるように、緩やかに、だが確かな切れのある動きで型をなぞっている。


「ふぅ。」


 肺に溜まった空気を深く吐き出すと、額に浮かんだ汗を袖で拭う。汗を吸って少し重くなった服も気にせずに、瞳を閉じて槍を構える。


 瞼の裏に浮かび上がるのは師であると共に、ランジア王国最強の騎士、アイゼンだ。装飾など一切ない無骨な騎士剣を肩に担ぎ、少しニヤッと笑うと、「来いよ姫さん」と空いた左手で手招きするアイゼン。


 鮮明にその姿を思い浮かべると、クリスティーナはカッと目を見開き想像のアイゼンと打ち合う。距離を詰める勢いのまま突き出した槍はアイゼンの剣で跳ね上げられる。その勢いを殺さずに体を捻り、回転しながら下段からアイゼンの顎をめがけて振り上げる。


 アイゼンはそれを半歩だけ下がってぎりぎりで避け、クリスティーナの空いた胴へ大きく踏み込んだ斬撃を繰り出す。その動きを先読みしていたクリスティーナは槍の柄で受け流す。


 仮想のアイゼンとの戦闘は10分以上続いたが、最終的にはアイゼンの勝利で終わってしまった。


「何度やっても勝てないな。」


 不意に漏れた独り言をつぶやくクリスティーナに手を叩きながら一つの人影が歩み寄ってきた。魔王軍四天王第一席のサキュアだ。どうやら自主鍛錬を見られていたらしい。


「おはよぉ。こんなに朝早くからお疲れ様~。ほんとぉにすごい槍さばきねぇ。」


「私などまだまだだ。師には遠く及ばない。」


「あらぁ、お師匠様がいるのねぇ。クリスティーナちゃんのお師匠様はどんな人なのかしらぁ?」


 頬に手を当てて小首をかしげるサキュアの仕草に、近くで剣を振っていた兵が剣をすっぽ抜かした。視線がサキュアに釘付けなってしまっている。


「―――私の師か。話すのにいい機会だ。私の武術の師匠はランジア王国騎士団の団長・アイゼンだ。膨大な国土を持つランジア王国内でも肩を並べられる者はおらず、名実ともにランジア王国最強と名高い騎士でな。民からも騎士団からも信頼される人格者だった。いい加減な性格がたまに傷なのだがな。」


 よほど慕っているのだろう、シルビオン王国に来てから眉間に寄っていた皺が緩む。だが、それも束の間のこと。次の瞬間には怒りの形相に変わってしまう。


「―――だが、アイゼン殿は我が最愛の妹・アリアを殺した。」


 うつむきがちに奥歯を噛みしめるクリスティーナ。悲しみを堪えるその姿に、サキュアはゆっくりと歩み寄りクリスティーナの両腕で包み込んで抱きかかえる。


「サ、サキュア殿!?いったい何を!?」


「―――辛かったわねぇ。悲しかったわねぇ。1人でここまでよく頑張ったわぁ。よぉしよぉし。」


 サキュアの豊満な胸に顔をうずめながら、クリスティーナは突然のことに狼狽してしまう。


「泣いていいのよぉ。ずっと百合ちゃんたちと一緒だったからちゃんと泣いてないんでしょう?」


「な、泣けるわけないだろう!私はランジア王国第一王女クリスティーナ=ランジアだぞ!大の大人が幼子のように泣けるか!」


「身分や年齢なんて関係ないわぁ。クリスティーナちゃんも1人の女の子よぉ。それにおねえちゃんが大切な妹のために泣くことは恥ずかしいことじゃないんだから。だからぁ、クリスティーナちゃんのためにもアリアちゃんのためにも泣いていいとおもうわぁ。」


「アリアのためにも・・・。だが、それ・・・でも・・・、私は・・・。———あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


「よぉしよし。」


 泣き声が訓練場に響く間、サキュアはクリスティーナが泣き止むまで背中を優しく撫で続けるのであった。



 みなさんこんにちは、幻夢霞です。お盆休みが終わり、また日常が戻ってきました。悲しいですね。

 さて、この度お盆休み期間に連続で3日間投稿したら、心底嬉しいことがありました。なんと初めて誤字報告が来たのです。おいおい、誤字ってるのを指摘されることの何処がうれしいんだよ、Mなの?と思う方もいらっしゃるかと思います。しかし、考えてもみてください。誤字に気が付くということはしっかり読んでくださった証ではないでしょうか。しかも最新話ではなく序章の回だったので、新しく読み始めてくれた方なのでしょう。これは作者冥利に尽きるというものです。ちなみに私はMではありません。

 誤字報告は本来は無い方がいいのかもしれませんが、気が付いた方がいましたら是非ご指摘ください。私自身も改めて誤字が無いか確認したら・・・・・・ん?クリスティーナが『第二王女』?おいおいおいおい、メインキャラの紹介文間違ってるじゃないか。クリスティーナは『第一王女』で、『第二王女』は亡き妹アリアだぞ。こんな初歩的な間違いをしてるなんて、ひどい回だな。どれどれ、他の回は・・・あっ。

 今までのクリスティーナの紹介文と文章内の自己紹介、全部間違ってました。てへっ。

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