表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
希望の剣~新たなる世界の創造への架け橋~  作者: 悠春
戦いの始まり
6/49

獣人の街

家族も故郷も壊され、絶望に暮れるエルピス。彼のもとに強大な組織の闇が迫る。

 気が付くと俺は村の北にある獣人族の町についていた。あの狼男は追ってきてはいないだろうか?奴は主様のために俺を殺そうとし、そして家族を、村の人達の命を奪った。おそらくだが、何か強大な陰謀が渦巻いているに違いない。となると、追っ手が来る可能性が高い。戦うための新しい武器を手に入れ、腕を磨くのが俺のやるべき最優先事項だろう。ただ、ほかの人種の街に入るのは気が引ける。何しろ、俺たち非人族は人に非ずと書いて非人族。まともに取り合ってもらえるわけがない。ただ、入るしかないのは確かだ。覚悟はとっくに決めてある。俺は街に入った。


 俺は武器屋に入った。先客たちの冷たい視線が俺に集まる。

 「すみません。この金で買える剣をください。」

 「何だい。汚いゴミムシが。剣なんて一端のものを。ただ、わたしゃ客には全員平等に接する主義でねえ。売ってやるよ。ほら」

 なんだこの婆さん。売ってもらえるのはありがたいが、これが客、いや人に対する態度なのか。生まれてこの方、ほかの人種とは話したことはないが、こんなに心に来ることだとは思わなかった。

 「いくらですか?」

 「有り金全部の値段だよ。なめてるのかゴミムシが。」

 なんだと。それじゃこの先どうすりゃいいんだ。宿泊代もなくなるし、鎧や食べ物だって買えないじゃないか。ただ他をあたったところで話してくれないだろうし、ここで買うしかない。

 「わかりました。その剣をください。」

 「まいどまいど。あんたは話が早いねえ。」


俺はこうして剣を手に入れた、しかし宿泊代がない。野宿する場所を探さなくては。店を出ようとした時だった。

 「また行方不明の女の子が出たらしいよ。

 「気味が悪いですねえ。まるで非人族のようにね。」

 なんだって!この街にも何かがいる。おれはそう確信した。



※おかげさまで50PVを突破しました!いつも読んでいただきありがとうございます。これからも応援よろしくお願いいたします。

お手数でなければ感想を書いていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ