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祖母の願い
希望の剣第二話です。祖母の予言は果たして本当なのか?
「突然何を言ってるのか?もしかして伝えたいということはこのことか?なら俺は帰る。そういう確証のなさそうな話には興味はないんだ。すまない。」
「待っておくれよ、エルピス。この話をするにあたっての理由がある。昨日は日食だった。日食は不幸の前触れとされている。それにこの村に非人族以外の何か不吉な気配を感じるんだよ。」
「それは確かな根拠といえるのだろうか?本当に申し訳ないけれど、これ以上は付き合えない。」
「確かな根拠なんてものはない。それは私もわかっておる。しかし、危険が迫っている以上何かしなくてはならない。予言通りにならなくても、いやならないことを願っているが、対策を立てなくてはならない。何かたってからでは遅いんだよ。どうか私の言うことを聞いてほしい。」
「すまなかったよ、婆さん。俺は何をすればいい?」
「ありがとう、わが孫よ。ついてきておくれ。」
そう言われて俺は婆さんについていった。
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