表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

かぐや姫(竹取物語)エピソード0

作者: 狐猫

かぐや姫。なぜ彼女は竹に入っていたのか。

自己解釈で書きました

私はかぐや姫。月にいる女子皆が憧れる美貌を持つ娘である。こんな美貌を持つ私であるから、さぞ生活も順風満帆で人生の勝ち組だと思うだろう。そう、私は人生を謳歌できていた。うん、出来ていたのである。不思議に思ったかもしれないが、この言葉はあっている。なぜなら私が今いるのは月の裁判所なのだから。


「被告人かぐや姫。罪を認めるか」

裁判長から聞かれる。


「はい…」


情けない話だが、私は警察のお世話になり、起訴されてしまったのだ。


「ふむ、よし。では罪状を告げる」


有罪は免れない。ならば、罪は軽くなれ。反省でも何でもしてやるから、罪を軽くしやがれください裁判長様。前科はだるいだるい。


「起訴内容、傷害罪」

「はい」


お前傷害罪かよ、と思ったそこのあなた。はい、ごめんなさい。傷害罪です。可愛い女の子が何で傷害罪なんて、と思ったそこのあなた。

言い訳させて下さい。酒癖悪いんです。


事の経緯を説明しましょう。

私はホストに行ったんです。常連なので、いつもの彼を指名してお相手してもらったんですが途中で抜けてしまったんです。理由は他の子から指名入ってその相手をするために行ってしまったからとのことです。お酒が入って上機嫌であり不機嫌にもなる情緒不安定な者なので、彼を取られたことで頭が温まってしまったのです。つまり、キレてしまったと…まぁそういうことで…

その女の子に直接不満を言いに行ってしまったので、口論に発展。口だけで終わればいいものの、手が出てしまいました。酔っている状態で力加減なんて出来ませんでしたし、酒瓶で殴ってしまったので相手は怪我を負ってしまい、病院へ搬送。気がつけば私は留置所の中で一夜を過ごし、起訴されることになりました。諸々手続きを終えて今に至ります。


「判決、有罪。被告人を輪廻転生島流しの刑に処す」


おい、どこからツッコミすればいい。月で島流しってなんだよ…島無いわ。聞いたこと無さすぎる刑なので全く実感がわかない。輪廻転生ってどういうことだ…え、それほぼ死刑じゃね?生まれ変われって物理的に言われるってことは1回死ねってことなのかな。

おい、そこから島流しはオーバーキルじゃないか。重すぎるだろ罪。


「え、どういう内容」

「被告人には1度赤ん坊に戻ってもらい人生をやり直していただく。ただ、月では行わず地球にて人生のやり直しを命ずる。しっかりとした大人になったのをこちらが判断出来たら回収しにいく事とする」

「!?」

「前世としての記憶は残しておくので、無事使命を果たすのだ。明日決行」

「え、ちょ、早くない」

「これにて閉廷」


こいつ耳無いのか。

聞けよ人の話を。被告人の人権保証して欲しいんですけど。

私は刑務官に連れられてその場を後にした。


翌日

なんとも豪華な馬車みたいなものが目の前にあった。これで地球に行くのか。


「かぐや姫、ちゃんと刑を全うしてくるのよ」

「お母さん…」

「刑が無事終わるまで待ってるからね」

「うん…できる限り早く帰ってくるね」


泣くわこんなん。わけのわからん罪状出されて恥ずかしいけどな。


「出発します。乗りなさい」

「はい」


私は地球へ飛び立った。絶対すぐに戻ってきてやるからな。

地球に着くと自動的に私は赤ん坊になっていた。記憶はあるのでタチが悪い。動きにくいわぁ。

送り届けていた刑務官はこう伝えてきた。


「竹に入れとくんで、誰かに見つけてもらってくださいね。あ、マニュアルは多分頭の中に入れといてあるんで頑張ってね」


虐待か!竹に入れるって何よ、見つかるわけないでしょうが。その前に死ぬんだけどどうしたらいい?


「あ、じゃあ頑張ってね。じゃあね」

「あぁぁぁぁぁぁぁあ!」


行くんじゃねえよ!竹に入れられて私は怒鳴り散らかした。言葉喋れないけど。

(どうしよう。見つけてもらわないと…)

その時頭に自動音声が流れてきた


「自動音声です。あなた様は竹の中にいる間周りを光らせることが出来ます。それで自分の存在をアピールして下さい」


どういう理論でそうなった。意味わからんだろ。

試しにやってみると光った。これで見つけてもらわないとダメだ。

竹に少し穴が空いていたので、人が通るのを待っていた。30分後1人の翁が現れた。


(よし、じじいが来た)


私は嬉しさが爆発しそうになっていた。懸命に光らせて存在をアピールしたが、今は昼なので光は見つけにくい。目立たない。なんで見つけにくい方法でアピールするんだよ。月の連中はアホか。


(おい、ジジイ早く私の事見つけんかいボケェ)



願いは通じたようで翁はこちらに向かってきた。


「はぁぁ竹が光っておる。何事だろう。切ってみよう」

(え、切るの?あ、そっか切らないとダメか……

私も一緒に切られない?これ)


周りが光ってるのだから光ってるところ切られれば私も真っ二つにされる。子供が見るお話でグロ描写はまずい。


(やばいやばい少し光を上にずらさなきゃ)

もう斧を振りかぶっている

(ジジイちょっと待てや!)

「えい!」

竹は割れた。間一髪光る場所を上にずらせたので殺されずにすんだ。

「なんと、なかから赤ん坊が。ばあさんに見せねば」

(早く育ててなお願いだから)

危うく死にかけたが無事成功…

かぐや姫(竹取物語)に続く

ふざけてます。ごめんなさい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ