第4話 冒険の始まり
「やああああ!」
ドシュっ━━━
赤い血液、倒れた衛士。俺ことクラウドは、気合いを迸らせながら、起きてる衛士を片っ端から倒してついにサーガの籠る牢屋に辿りつく。
「はあ・・・・・・はあ・・・・・・やっと着いた・・・・・・サーガ?お前だよな?今から扉をこじ開ける。こじ開けるというより、盗賊の鍵とやらのアイテムを手に入れたから、それを使って扉を開けるぞ」
「・・・・・・」
サーガは起きてるのか?俺は返事を待つ前に、鍵で扉を開き、サーガの姿を見つめた━━
「よかった、生きてて。サーガ!返事しろ!すぐに脱出する!」
「━━あ、あんたがクラウドさんか。わかった、今行く」
俺は体を起こし、サーガの元へ行き、サーガを確認してこっから共に行動しついに牢獄からの脱獄に成功した。
「ありがとな、サーガ。俺を脱獄させてくれて。これからどうする?この世界の仕組みもあんまわからないまま行動するのはよくないと思うだけど・・・・・・」
「ふんっ。俺に任せろ。とりあえず外へ出よう、多分もう二度とこの街には戻れなくなるだろう。外にはモンスターがいた。当然だがな。さぁ━━行こう!」
俺とクラウドは衛士の護衛していた門目掛けて走る。また、敏捷力上昇のアイズがあったけど。ついに俺らは街の外へ出た。そこには、草原が広がっていた。
「ここを東の方角へ進めば、地図通りだったら村があるはずだ。とりあえずそこを拠点にしよう」
「わかった」
クラウドは物知りだな。と思いながら道を進もうとしたら、何やらでかいと言ってもかなりのサイズがあるロボット型モンスターが出現した。
「お、おいクラウド━━、あれはなんだ?聞いてねぇぞ」
「ぁあ、俺だって知らないさ」
会話をしているとその巨大ロボットモンスター━━━、ロボットというよりゴーレムに似たそのモンスターはまっすぐ俺らを見つめ、やがて、近ずいてきた。
「こ、こっちに来たぞ!逃げようクラウド!」
「・・・・・・」
「おい!クラウド!」
クラウドは意識をあのモンスターに奪われたの如く、体を動かさない。そしてついに、俺らの目の前までゴーレムに似たモンスターが来てクラウド目掛けて腕を振り下ろす。そう、俺には目もくれず。
「クラウドーーーーー!」
「はっ!」
俺は何を━━━━、なんだあの巨大な腕は、逃げなきゃ、避けなきゃ。
「ふんっ!」
クラウドはなんとか腕の一撃をかわすことに成功したらしい。俺はゴーレムに似たモンスターを観察しながら、クラウドの無事を確認。
「・・・・・・今の一撃をもろくらってたら、死んでたな。」
「━━━ハンザイシャハイジョスル、ナマエ、クラウド、カクニン。ケイヤク二シタガイ、ヒトゴロシノツミヲオカシタノデハイジョスル」
これは、ゴーレムに似たモンスターのセリフ?と、考えている最中にモンスターはクラウドと大激闘を繰り広げ━━━体内時計約15分過ぎたあたりで、クラウドは力尽き、そしてモンスターの一撃を喰らい、死んだ。
「あ、あ、クラウドーーーー!俺とパーティを組んで世界最強のパーティになるんじゃなかったのか!?」
クラウドに歩み寄り、抱え大号泣した。
「━━━ニンムカンリョウ」
そうモンスターは言うと、光に包まれて姿を消した。俺は、クラウドの死を目の辺りにしてこの世界の恐ろしさを知るが、クラウドのためにも俺は魔王討伐を成し遂げなければならないと思い。歩を進めようとする━━━
「な、なんだろ、この光る・・・・・・まるで、剣の形をした物」
それは俺の元へと近ずき。
「名剣『白刃の剣』を手に入れました」
「め、め、名剣だって!?そうか、そういうことか、これはクラウドの形見」
俺は白刃の剣を腰に挿して東へ━━━次の村へ向かうのだった。