第3話 フレンド
「━━ここは、どこ・・・・・・だ?」
目が覚めた俺は、周囲を見渡す。すぐ目の前には立派で頑丈そうなドア、周りには石の壁に囲まれた形になっていた━━
「ここは・・・・・・牢屋?」
思い出した、俺は衛士を一人チュートリアルだと思い、つい戦闘を挑んだら衛士は呆気なくやられ、その仲間であろう衛士隊に捕まり投獄させられたんだった。
「人生初の、牢屋生活かぁ・・・・・・」
ピロリン♪
何やら着信音みたいな音がなったと思ったら、ステイタスウィンドウが勝手に開き、手紙マークのとこに!があったため、そこを押してみると━━
「おいこれは、サーガ、お前のボイスチャットでいいんだな?」
サーガ?誰のことだ?
「サーガってだれのことだ。それよりもあんたから名乗るのが基本だろ」
「ふっ・・・・・・その口調、サーガでいいみたいだな。俺の名はクラウド。そう、お前とランキングで上位を争い続け、見事勝つことが一度もできなかった者だ」
「━━ランキング?何のゲームだ?でも、クラウドってどっかで聞いた事あるな・・・・・・。で、あんた、用件はなんだよ」
思い出した、俺のサーガという名前はよく、ゲームで使う名前だった。俺のステイタスウィンドウを見たらそこには、サーガと名前欄に表示されていた。つまり、ゲームでよく使っている名前が、この世界の俺らの名前なのだろう。
「ふん。思い出したみたいだな。今お前は、この街最大の牢獄に捕まっている。俺は今、仲間を探しているんだ、攻略、魔王討伐を簡単にこなせそうなパーティをな。どうだ?俺と一緒にパーティを結成し、魔王を討伐してやろうぜ。悪い話ではないはずだ。お前を牢獄から救出する作戦も整っている。もう、朝になるから時間がない!今夜のうちに決行する!お前の拒否など聞かん!強制に持ち込む!いいな?」
「わ、わかった!作戦を教えてくれ!」
衛士は起きてないみたいだな・・・・・・クラウドとかいう、イケボ野郎はつまり、衛士が寝てる間に俺を救出しようって手筈なんだろうな、やるしかねぇな。
ダッダッダ━━━クラウドの走り出す音が聞こえた。
「いいか!よく聞け!俺は起きていて邪魔な衛士は、殺す覚悟で戦闘に入る予定だ!お前を見つけたらすぐに、アイテムを使い、トビラをこじ開ける!いいな!」
「━━了解した!健闘を祈る!」
こうして、俺は新たな仲間になろうとしている、クラウドを待つのであった━━━