1話 異世界召喚?異世界転移?
「・・・・・・ふぁ~・・・・・・むにゃむにゃ・・・・・・ん?もう朝かぁ」
俺は一人ベッドの上でそう呟き、午前6時頃に起床。そして俺のやりたかったゲームイベントが始まる時間帯に起きれたのが幸いであった。
「よ〜〜〜し!今年一番の大イベントをやるぞォ!」
さぁ、ゲームの時間だ。と言いたいところなんだが、腹が減り、喉が乾いてきた・・・・・・。『腹が減っては戦はできぬ。』ってよく言うよな。と考えながら、俺は近くのコンビニへ出かけるために、支度をしてドアを開けて鍵をしめた。
「うおおお!久々の外だぁ。」
そして歩いて行く。1歩・・・2歩・・・3歩・・・
ふと数メートル歩いた時に、なんかの余韻―――
というより、人々の叫び声が耳に響く。
「な、なんだよ・・・・・・これ・・・・・・」
その瞬間・・・・・・!辺り一面住宅街だった場所が、パッと見世界観が中世の・・・・・・今まで住んでいたとことは違う場所にいた。
「お、おい。ここはどこなんだよ!?見た目は中世、今まで住んでいたとことは違う・・・・・・つまりこれは・・・・・・異世界召喚。もしくは、異世界転移らへんってとこか、、、」
そして俺の置かれた状況を確認しようとした瞬間。次々と人々がこの世界に姿を現し、戸惑っている様子だ。そうやって思考を重ねているうちに空模様が悪くなってきて、人影・・・・・・と言ってもめちゃくちゃデカく、マントを付けている人型巨人が浮遊していた。
「ふはははは!この世界は我の創造した世界であり!我の支配下でもあるのかな?ないのかな?では皆の者・・・・・・戸惑っているようなので説明しよう!この世界の名は『Sword・World』剣の世界である!その名の通り、剣しか武器はないし、魔法がない世界である!この言葉に馴染み深い君たちゲーマーを招待したのは言うまでもなく!我を倒し、この世界を平和にするのだ・・・・・・!わかったかな?諸君・・・・・・初期装備と金を渡しておこう。今渡す金は全国共通硬貨だ。この世界の国々は使う硬貨が違うためだ。共通硬貨を渡したのはな。では、行け!勇者たちよ!我は魔王なり・・・・・・!」
「はぁ〜?魔王だと!?ふざけんじゃねぇ!元の世界に返せや!」
俺がそう言うと、それに呼応するかのように、皆が不満を口々に言いつづけた。光が突然全身を包み込み―――
そして、ほんとに初期装備であるような、肌触り的に皮装備一式と左利きの俺には左手に一振りの剣があった。
「おいおいマジもんのRPGじゃんか!燃えて来たぞォォ!まずは現在置の確認と、情報収集やな!」
皆は戸惑っているなか、俺は新たな出会い、新たな冒険、新たな生活が待っているであろうこの世界のスタート地点から一人走り出すのだった・・・・・・!」