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八話「自分を肯定する…」

そうか…。俺の正解はとても単純じゃないか。今のまま変わらず人間を寄せ付けなければいい。

簡単だ。

俺はさっきと打って変わって冷静だった。

「俺はどんなに言われようが1人を選ぶ。人間とは関わりを持たない主義なんでね」

落ち着いた声だ。

「お前の過去に何があったかは知らない、けど!俺たちだって嫌な過去だって思いだってある!あるからこそ人って言うのは助け合わなければいけないんだ」

怒ったような声。けれども哀れみも含まれている。

「そうか…だからどうした?」

「だからお前も俺たちと助け合わないといけないんだ」

「何度も言わせないでくれ、俺はお前達と助け合う気なんてない。どんなに俺に優しくしたって声をかけたって俺は無視をする。関わらないでくれ」

俺はそう言って屋上の真ん中まで行った。確かポケットに…。…あった。俺はポケットの中で小さなナイフを確認する。まだ、出さない。この場面ではない。

「お前達が言う助け合いってなんだ?教えてくれよ」

目つきはさらに鋭さを増した。翔太はこちらに一歩歩み寄り言った。

「困った時にお互いを支え合う。窮地に直面した時、一緒に乗り越え信頼関係を築くことだと俺は思っている」

“窮地”それはつまり自らが危ない場面に直面した時の事を指すのだろう。

「へぇ、窮地。ねぇ…だったらこの場合はどうするんだろうな」

俺は手に持っていたナイフを取り出し翔太に向ける。今からお前を殺すぞってな。

俺はそのまま翔太に歩み寄り距離が約1メートルになった時に持っていたナイフを下から上へと振り上げる。

「な…!」

翔太はギリギリ交わした。まさか振り上げるとは思いもしなかったのだろう。

「お前今本気で当てようとしてただろ!」

「そうだ。さて、ここで翔太君は“窮地”に追いやられました。どうする?」

半ば俺は楽しみながら言う。俺が楽しむときは大抵悪い事だ。人間を試すときだった。

前の学校でも翔太と同じような奴がいたがこの行動をとった時、逃げるか。武器を奪って襲いかかったりしてきた。人間とはそう言う風なものだ。いくら信用したって信頼したって裏切られる。

革新的なことなど存在しない。

「くっそ、お前性格悪すぎだろ!」

怒号が聞こえるが俺にはなんの効果もない。増してやなんの感情もわかない。

「あぁ、悪いさ。じゃあこれで最後にしよう」

腕時計を確認すると授業終了まで残り5分だ。

「俺とお前の命。どちらかしか救えないとすればお前はどうする?」

翔太は黙った。そりゃそうだ。自分の命と他人の命どちらか救うといえば自らの命だろう。俺は屋上の出入り口へ向かった。翔太の横を通り過ぎる時俺は

「いくら信じたって所詮自分の命が大事だ。他人を救ったところでメリットなどない。お前が信じたって相手は信じていない。そうだろ?人間」

翔太は完全に折れた。自分が信じていたものを全て否定されさらには自分がすぐに選ばなかった事への後悔の念が渦巻いているのだろう。

これでいい…。これでいいんだ。俺はこのままの生き方でいい。

そう言って自分を肯定する。これでいいのだ、と。


END……





あなたは未来を変えたいですか?

選ばれなかったEND、消えてしまったEND。しかし、こんなBADENDよりも明るい未来を誰しもが望む。

そうじゃないでしょうか。未来とは決められてはいない。BADENDだけではない。

選択肢は無限にあります。あなたが考えた事全てが選択肢になる。

つまり明るい未来を作りたいのなら自分が手にして仕舞えばいい。簡単な事じゃない、けれど諦めなければいつかきっと、叶うはずです。もう1つの、選ばれなかった未来を語りましょう。


BADEND✔︎

ハッピーEND⬅︎

これでBADエンドですね〜

次はハッピーエンド…できるかなぁw

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