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四話「不老不死者の苦悩」

俺は教室に戻り自分の席へ着く。本当最近は悪い事ばかりだ。

俺はこの後1時間目から4時間目の授業を受けて今は昼休憩になる。そして屋上へ行こうと席を立った。

「おい、裕翔〜」

クラスの男子が俺を呼ぶ。てか、名前覚えてんだな。

「何」

俺は面倒臭そうに返事をした。

「いや、上級生の人がお前に用事あるんだとよ。屋上に来いってさ、お前なんかやらかしたのか?」

上級生に知り合いなんていない、心当たりがあるとしたら今朝の件か。・・・かなり怠い。

「知らん、まぁ行ってくるわ」

俺は特徴的な赤茶色の髪をワシャワシャとしながら向かう。まぁあの一瞬で覚えられてもおかしくはない。特徴が多すぎるからな。俺はいつもの様に屋上に向かう。屋上に着くとそこには今朝のグループがいた。

「なんか用?俺まだ昼食べてないんだが」

グループのメンバーはニヤニヤしており非常に気分が悪い。

「何の用か分かってるだろ?今朝の事だよwそんなのも分からない馬鹿がよくこの学校に来れたなw」

うん、こいつの煽り幼稚園児レベルだ。本当は目立ちたくない・・・でもそんな事は不可能だ。だったらすぐに済ませばいいのだが、どうも胸糞悪い。腕時計をチラッと確認すると1時15分を示していた。少し遊ぶか。

「へぇ、俺の事馬鹿って言っている奴久しぶりだな。まぁイジメとかしょうもない事をしてるだけはあるなw」

口角を少しあげ目つきは・・・そう呆れた目だ。喧嘩を売られたんだ、きっちり買ってやるさ。

「お前自分の立場分かってないのか?wこの場には俺らとお前だけ」

「でも、女性は何もしない置物だろ?」

その言葉に顔を赤くした女性が威勢良く言ってきた。

「はぁ!?お前なんかよりも強いし、殺せるぞ!」

女性とは思えない言いっぷりだな。

「殺せるなら殺せよ」

他の2人は何も言わないが手には何か持っているのがわかる。

「お前死ぬ覚悟はできたんだろうなぁ」

最初に喋っていた男性が指をポキポキと音をならせながら言う。死ぬ覚悟、か・・・。そんなのはとっくにできているさ・・・。

「そうだな、3分」

「は?」

「聞こえなかったか?ならもう一度言おう。3分だ、それまでお前らの相手をしてやる」

俺はそう言いながら欠伸をした。寝たいのになんでこうも面倒事に巻き込まれるのだろうか、不幸体質なのか?まぁいい俺は歩きながら戦いやすい広い場所へ行った。前方には男性、後方には女性が立っているシチュエーションだ。別に負ける気はしない、むしろ手加減しなければいけない。長年生きている事で腕力、握力その他諸々人間よりもずば抜けている。

「舐めてると痛い目見るからな?」

一応忠告はしたがあれは赤い布を目前とした闘牛の様だ。本当に馬鹿らしく思えてきた。

「上級生に向かって良い度胸なこった。それじゃあ行くぞ!」

態々宣言してくるあたりゲームの下っ端の下っ端みたいだなw

俺は男性が殴りかかって来たのでそれを軽く避けて見せ、殴りかかって来た手首を両手で掴み投げる。これは相手の力を利用するので自分で力は余り出さなくて楽だ。そのままの勢いで男は壁に叩きつけられる。

「弱いな」

弱すぎて欠伸が出そうだ。男はそのまま力なく地面に落ち動かなくなった。死んでは・・・いないよな?俺は倒れている男性の元へと歩み寄り脈を確認する。・・・うん、脈はあるから気絶したんだな。

「ほら、お前らの遊びに付き合ってやってんだ。早くしろよ」

俺は気怠そうに言った。なんでこうも弱いのに向かってくるのか理解に苦しむな。俺はこの馬鹿共を無視して教室に戻ろうとすると目の前にもう1人の男性が立ち塞がった。

「はぁ、お前らみたいなモブA、モブBなんか興味ないんだよ」

「な、俺らはモブじゃねぇ!」

そう言いながら男は何も考えなしに突っ込んで来た。男の動きは単調すぎてバックステップをするだけで簡単にかわす事ができる。女性の方々はと言うと2人でくっ付いてガクブルしてらっしゃる。怖いなら喧嘩なんてするんじゃねぇよ。俺はずっと避け続けながらそう考えていた。さすがに男性2人をノックアウトさせると後が大変だろう。俺は次男が殴りかかって来た時しゃがんで腹に一撃入れた。男はその場に蹲りケホッケホと噎せている状態になっている。

「もう俺には喧嘩振るな。次はないからな」

そう言い俺は屋上を後にした。腕時計を確認すると予鈴がなる5分前だ、少し時間かかりすぎてしまったな。俺は自分の教室に戻るため階段を降りていた。

ドンッ

「は?」

階段の上段から下段まで落下する。突き落とされたのか。俺は焦ることもせず突き落とした犯人を視認する。あのグループの女性2人か、目は薄っすら涙を受けべているようだ。怖いならするなよ面倒だなぁ。俺は地面と接触する前に片手を突き宙返りをして着地する。女性達はそれを見て口をポカーンと開けていた。

「俺を突き落としたいのなら手足縛らねぇと意味ねぇぞ」

と、そう言い俺は教室へ戻った。あそこで落ちてもよかったのだが、生憎俺は不老不死者。例え人間が死ぬようなダメージでも俺にとっては痛い、で済む。もしさっきのが当たり所が悪かったとして死ぬはずが生きている。それもなんともなかったかのように・・・そうなればバレてしまう。俺はそう考えながら教室に戻っていった。

はいどうも堕天使です。2000字を目安に書いているんですが、一向に進まない。

3000字にしようかと悩み中なのです。まぁそれは次回に考えるとして、不老不死者は大変ですね〜。

怪我をしてもすぐに治るから隠すのが大変だね〜。え?高校生活しなくてもいいんじゃないかって?

・・・ま、まぁ昼間に高校生並みの人がいたら怪しいでしょ?え?怪しくない?

そ、そそそんなことありゃーせん!

と、本題に戻るとこの先は日常生活だけを書く“予定”なのです。これは自己満なのです。だから細かいことを気にしたら負けです。

堕天使

私の書く物語は大抵が暗い話なんじゃないかと考え始めた今日この頃

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