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「まずはなにからしようか」

咲野さんはとても悩んでいた。


「ん~僕もここは全くわかりませんし」

咲野さんは数分机の周りをぐるぐる回りながら考えているとなにか閃いたかのように顔を上げた。


「まずはこの世界を案内することにするわ。聞いた?この世界が地球の4倍だっていうこと」

その問いに俺は頷く。


「ならまずはこの役所外にいくわよ」

そういって棚に掛けてある装備らしき剣など一式を取った。


「僕、装備とかなにもないんですけど」

一瞬咲野さんが固まる。


「そうね。そうだった。じゃ、あなたの装備を決めに行きますか」


目的を変え部屋を出ようとする。


「おすすめの装備とかはないんですか?」

すると咲野さんは俺の体をまじまじとみていった。

「たいしてがたいがいいわけでもないから自分にあう武器を選んだ方がよさそうね」

自分に合う武器などどう選べばいいのかわからない俺はさらに聞く。


「どうやって自分に合った装備とかを決めれるんですか?」



「それなら、あの世界をみて自分がなりたいやつを選べばいいのよ」

その瞬間俺達二人の頭にハテナマークが浮かぶ。


「・・・・ごめん。装備もないのに外みれないね」

部屋を出て左に行こうとした咲野さんはすぐに進路を右に変えて歩き出した。


「先にモニタールームに行く。そしてそのついでに施設案内。終わったらモニタールームで私のカメラで外の世界を少し見せてあげるわ」

そして俺達はまっすぐモニタールームへ向かう。やはりその間ほかの職員たちの視線が気になったが咲野さんは気にせず歩いていた。




____ガチャ。


はなはいる?」

咲野さんが華という名前を呼ぶと、一人の女性がモニターの前で振り向いた。


「あら咲野じゃない。珍しいね、ここにくるなんて」

俺は咲野さんについてゆき、華さんのとこまで近づく。華さんの近くのモニターには中世を模したような建物や装備をがちがちに固めてる人の映像が映し出されていた。


「これが外の世界ですか?」

その世界をみて俺は少しわくわくしていた。まだ装備が決まってないもののはや見たいと思った。


「そうよ。君が新人くんか~」

華さんはまじまじと俺をみて観察していた。


「柊 琴矢です」

名前をいうと華さんは手を出してきた。

はなよ。よろしく」

俺は握手した。




「準備はいい?」

華さんの隣に俺がいて、咲野さんは外の世界にいっていた。そしてモニターに咲野さんが映っている。


___OK

咲野さんはカメラにOKサインをして答える。



「ここから咲野はあまりしゃべらないわ。一応一般プレイヤーになりすましているから怪しまれるとやっかいなのよ」

なるほど、潜入捜査みたいなやつか。

「でも、事件があるんなら何回か現場で顔を見られたりすんじゃ?」

「みられるのはいいんだけど、まれに捜査のジャマしたり、殺しに掛かったりしてくるのよ」

それを聞いて驚いた。

「殺しに!?」

「そ、でもこの世界は死んでも問題ないよ?リスポーンするし」

頭の整理に少し時間が掛かる。

「リスポーンってほんとにゲームっぽいですね」

俺は少しホッとした。


「みつけた」

突然小声で咲野さんから通信が来た。


「げっ・・・・」

映像に映っていたのはエプロンをしてる男商人が、腹に槍を貫通させ、壁に貼り付けられている姿だった。




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