表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半居候~男同士のなにか~  作者: SIN


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/100

1代目 16

 ホットプレートを購入してから少し経った頃の事、俺はちょっとした買い物をしてから毛むくじゃらと1代目の部屋に向かっていた。

 ピンポーン♪

 押して数秒、中から足音が聞こえる。

 時間は6時を少し過ぎた辺り、今日は1代目がいると分かり、覗き穴を指で押さえてみた。

 何の躊躇いもなく開けられたドアと1代目の笑顔。

 「そんな事するの木場さんしかいませんもん」

 だそうだ。

 部屋に入り、早速夕飯の支度を始める。この日のメニューは焼きソバ。3玉100円と言う安売りをしていたのだ。

 大食らいの毛むくじゃら対策としてもやしも買ったのだが、もやしの方がソバより高かった。

 冷蔵庫から玉ねぎと豚肉とキャベツを取り出して切り、もやしを水洗い。下準備が出来た後、棚の奥からホットプレートを取り出し、軽く拭いてスイッチオン!

 野菜と肉を炒めているうちから1代目はテーブルに着席して、熱心に火の通っていく肉を見つめている。

 「油が飛ぶかも知れないので、もう少し離れてください」

 声をかけると、ハーイと子供みたいに言った1代目は椅子の背もたれにもたれ掛かりながら、それでも熱心にホットプレートを見ている。

 人が料理をしている様子なんて珍しくもないだろうに。

 「今度、カツ丼作ってくれますか?」

 突然過ぎるぞ!え?焼きソバ嫌いだったのか!?

 「焼きソバ無理なら、今から卵丼作りますよ」

 「焼きソバは好きですよ。木場さんバイトで賄い作ってたんでしょ?俺、食えてないですもん」

 あ、好きだったのか。それは良かった。

 それにしたって、バイトの賄い?いつの話を引っ張り出して来るんだ?けど、確かに俺が賄いを作るようになったのは1代目が辞めてからだっけ。

 「じゃあ、明日はカツ丼にします」

 「ヤッター!」

 なんだろう……この、子を持った親の気分は。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ