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1代目 8
8時過ぎに行き、特に会話もしないままソファーへ直行。
「しんどいんですか?」
心配そうな顔の1代目に首を振ると、
「寝るなら笑わせてください」
の攻撃を受けた。
「今日は本格的に眠いので……」
実際眠気はあったが、余裕もない程ではなかった。それでもできるだけ喋りたくないから早く寝てしまいたかった。
こんな状態で、笑い話が披露出来る筈もない。
しかし、眠たいと言った所で1代目が諦めてくれる筈もない。
「スピーディー笑わしで良いですよ!」
言うと思ったわ!
「じゃあ……いきますよ」
「はい!」
「1代目」
「なんですか?」
少し顔を近付け、真正面から1代目の顔をみつめ、
「ニッ」
と、声に出しながらニッコリ。
すると1代目も、
「ニッ」
と、笑顔を返してくれた。