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1代目

 毛むくじゃらと1代目がシェアしているのは2LDKのマンション。

 洋室と和室があり、それぞれが6畳ほどで、リビングダイニングが8畳ほど。リビングダイニングには食事をするテーブルセットの他にソファーがあって、ソファーの前には丁度良い高さのテーブルがある。

 そしてこのソファーは俺の特等席。

 毛むくじゃらと1代目の共有スペースの一角を占拠してしまっている状態だ。しかも無料で。

 とは言っても週末だけである。

 こうしてソファーに寝転んでしばらく、1代目が自室から出てくるなり声をかけてきた。

 「あれ?寝てるんですか?」

 そう言われて改めて自分が眠たいと言う事に気がついた。

 「少し昼寝します」

 少しずつ目が開けられなくなり、ウトウトし始めると、遠くの方で1代目の声がして意識を連れ戻された。

 「ちょっと、本当に寝るんですか?」

 「ん」

 目を閉じたまま短く返事をすると、また

 「じゃ、じゃあ俺を笑わせたら寝て良いですよ」

 と。

 笑わせたらってハードルが高い上に漠然とし過ぎていて何を言えば良いのか分からない。しかし、笑わせる事が出来ればこのまま眠る事が出来る。

 眠いのを一旦我慢して上半身を起こして目をこすった。

 「良いですか?絶対に笑わないでくださいね」

 「はい!」

 「昔々ある所に、真っ白な犬がいました」

 「ん?」

 「おばあさんはその犬を見て言いました」

 「尾も白い?」

 「犬じゃのぅ…」

 「ぶはっ!」

 「おやすみなさい」

 1代目は、笑い上戸でした。


挿絵(By みてみん)

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