表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/100

1代目 6

 ソファーでウトウトしつつ、そろそろ来る頃だろうと待っていると、トトトっと近付いてきた1代目。

 言う事は分かっている「笑わせて」だ。

 なので俺は先に、

 「笑ったら駄目ですよ」

 と、話を始めた。

 「はい!」

 どうして1代目は話を聞く時、ソファーの下に正座しながら俺の顔を真正面から見てくるのだろう?

 「昔々ある所にお爺さんとお婆さんがいました」

 「昔話?」

 「お爺さんは山に芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に行きました」

 「はい」

 「すると川の上流から大きな桃がドンブラコ~ドンブラコ~と流れてきました」

 「はい」

 「おばあさんはその桃を家に持ち帰り、ナタでエイヤァと割りました」

 「はい」

 「すると中からは桃みたいな桃が出て・・・」

 「桃みたいな桃て!」

 「はい、おやすみ」

 1代目の癖は、ツッコんだ後に笑う事である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ