魔力0
初めまして!
本来は一話目で挨拶をするつもりだったんですが何分不慣れで今挨拶とさせていただきます。笑
まぁ定番の異世界ものですが設定にはこだわりたいってことで自分なりに考えて書いてみました。
文章力がある!って言えないので読みづらい部分もたくさんあると思いますが温かく見守ってくれると幸いです。
それではよろしくお願いします!
「……この水晶壊れてるんじゃないのか?」
シラバスはひきつった顔で言った。
それもそのはずだ。魔力がないってことはこの世界では聞いたことのない話なのだから。魔力が少ないっていう実例はあるが魔力は生まれた時の素質は関係するがトレーニング次第で伸びるからだ。
しかし魔力が0ってことは増える魔力がない、つまり0のままだからだ。王立貴族のフレイア家にとってはありえない話だ。
周りの大人達や両親の様子を見てヴァイスは幼い頭であるが自分の魔力が大人達に悪い影響を与えるということが理解できていた。
急いで新しい水晶を用意してシラバスはもう一度手を置きなさいと言った。その目はひどく焦っていた。
周りの何か焦った空気を感じながらヴァイスは水晶に手を置いた。
やはり水晶は0と表示した。
「0……0か、私達の子供が、フレイア家の後継ぎが魔力0か!
はは、はははは、笑うしかないだろ!0だぞ!0!聞いたことない。」
シラバスは狂ったように笑いだした。その目は狂気に満ちていた。
「お父様?」
ヴァイスは震えながら呼んだ。それもそのはずだ。明らかに様子がおかしいからだ。
「黙れ!お前にお父様と呼ぶ資格はない!フレイア家の恥去らしめ。
おい!こいつを牢にいれとけ。」
そう言うと周りの大人達はヴァイスを捕まえて牢に向けて運び出した。
「嫌だよお父様!僕何か悪いことしたの?魔力が0だからなの?僕頑張って魔力上げるからやめてよお父様!」
ヴァイスの声を無視しながらシラバスはこう呟いた。
「上がる魔力さえないんだよ。魔力0は。しかし私達にはまだ双子達がいる。期待しよう。」
「ですね。シラバス。」
自分の子供がいくら自分の指示で牢にいれたとはいえ、両親とも子供の心配などしてなさそうに会話している。
それは子供を後継ぎの道具としか思ってないように思えた。
その日からヴァイスの地獄の日々が始まった。
魔力がないからの扱いの差、まぁ定番ですね笑
これからヴァイスがどうなるのか、予想がつく人はたくさんいると思いますがいい意味で裏切れるように頑張りたいです。
不定期更新ですがよろしくお願いします(-_-;)