誕生
アクリア王国の王立貴族の火を司るフレイア家に今新しい生命が生まれた。
「生まれたのか!男の子か?女の子か?」
フレイア家現当主のシラバス-フレイアは妻であるマリア-フレイアに聞いた。
「落ち着いて貴方、元気な男の子よ!名前はどうする?」
「ヴァイスだ!男の子が生まれたらそうつけると決めてたんだ!」
「ヴァイスですね!この子はヴァイス!これで私達の後継ぎが生まれましたね。」
「そうだな!3歳の魔力測定が楽しみだ!きっと凄い魔力のはずだ!何せフレイア家の後継ぎだからな!」
「ええ、そうですね!私達の子供ですもの!」
このときは3年後、あんなことになるとは誰も思わなかった。
ヴァイスが生まれてから3年間がたった。
その間に双子の弟と妹が生まれた。弟はランス-フレイア、妹はアリア-フレイアである。二人とも1歳だ。
「今日は魔力測定だ!楽しみだな~」
「ヴァイス様!旦那様がお呼びです!」メイドが呼びに来た。
「うん!」
父の部屋に行くと水晶があった。
「ヴァイス、この水晶に手を置きなさい。置くだけでお前の魔力が分かるから。期待しているぞ!」
「はい!父上!」と言ってヴァイスは水晶に手を置いた。
水晶に表示された数字は0たった。