Air:8 バリファは怖いとこ
僕たちは朝ご飯を食べるとすぐに出発した。と言ってもノナの言う通り当てがあるわけではない。ばいふぁには村という村がない。いたるところに家があり、閑散としている。にぎわっているような町はなく、まるで縄文時代を思わせるような感じである。
「ねぇ。ここの人たちは全員ああいう家に暮らしてるんだよねぇ。」
僕はノナにそう聞いていた。
「えっ。そうだよ。」
「ここの人たちは全員で仲良く暮らそうって考えないの。」
「・・・。」
ノナは黙り込んだ。そして、僕から目をそらした。
「仲良く暮らしていないわけじゃない。ちゃんと協力もしてるさ。うーん・・・今なら狩りに行ってるんじゃないかなぁ。男の仕事は狩り。女の仕事は家事。そう分けてるだけだよ。」
(答えになっていない気が・・・。)
まぁ、いいか。
しばらく進むと大きな音がした。今日の朝僕が起きたときに聞いた爆音と同じだ。どこかでまたノナと同じ種族の人間が戦っているのだろう。
「・・・。」
突然僕の目の前をなにかが通り過ぎて行った。一瞬の名の身体が薄くなった。身体の一部を空気に調和させたからだ。
「な・・・なに?今の・・・。」
「えっ。ああ。狩りに使ってる屋だよ。まぁ、時折こういうこともあるから気をつけろよ。」
「気をつけろって・・・。僕はノナみたいに体を空気に変換できる人間じゃないんだよ。」
僕は怒った。そして、もっともなことを言った。
「そうだったな・・・。」
ノナがこちらを振り返ると、ノナはあきれた顔になった。
「あのなぁ。立ってるのがダメなら、伏せればいいって問題じゃないぞ。どこにいたって飛んでくるもんだから。」
ノナの言うとおりとなった。またノナの身体が薄くなり、何かがノナの身体があったところを通り抜けて行った。
目が点になって、一目散にこの場所から逃げたい気持ちになった。
とある一角。
「フッ・・・。」
男は煙草をくわえて、ナイフを握り、生首をつかんだ。
「次は貴様の番だ。ノナ・フェイル・・・。クハハハハハハ・・・。」
ナイフがノナの顔が印刷された紙に突き刺さった。
次回は8月30日です。




