Air:6 目覚まし
朝。僕は爆音で目が覚めた。
「!?」
何が起きているのかあたりを見回してみる。すると僕の目の前に生えていた木が真っ二つに割れ、倒れた。
「な・・・何っ!?」
思わず声が上がった。いったい誰なのだろうか。
すぐにノナが近くにいないことに気付いた。ノナはどこだ。探してみるとさっき真っ二つに折れた木の向こう側に見るも無残な姿で倒れている動物がいた。そして、その向こうにノナが立っている。
「ノナ。」
声を掛けたが返事がない。恐らく遠すぎて聞こえないのだ。近くに行こうと思い木から降りた。
近くに行ってみるとノナと動物以外にもう一人立っているのが見えた。その一人は僕を見つけると、姿を消した。
次の瞬間。僕は後ろに気配を感じた。振り向く暇もなく僕は強い衝撃を受けた。身体が破裂しそうになる衝撃だ。内側から僕の外側に向かって何かが通り抜けて行った。
「相手は・・・俺だ!!。」
すぐにノナが割り込んだ。ノナの透き通った怖い声があたりにこだまする。
「キャノォン!!」
「チッ。ガキが!!。デス・ボマー!!。」
二つの攻撃が近距離で爆発する。爆心地すぐ下の地面がえぐれた。僕は衝撃で遠くに飛ばされた。
(何・・・。二人ともクノアなのか・・・。)
するとすぐにまた僕の目の前にノナと戦っているやつが現れた。まさか、ノナは今の攻撃で倒されたのだろうか。
「フッ。」
相手はそう笑うと僕めがけて鋭い爪で攻撃を仕掛けてきた。
「サァウザァンドォ・アァロー!!」
次の瞬間。相手の身体から無数の血が噴き出た。
「!?」
とても怖くなった。今までに感じたことのない恐怖だ。僕の服はそいつから噴き出た血で赤くなっていった。顔にも。ところどころに血がついた。血が噴き出なくなったと思うと、相手はその場にひざから崩れ落ち、倒れた。
「はぁ。はぁ。はぁ・・・。手間かけさせやがって・・・。」
「・・・。」
ノナがそうつぶやくのが聞こえた。ノナは姿を消して、僕の前に現れた。
「お前。なんで近づいてきたんだ。」
「えっ・・・。」
「理由がないならむやみに近づいて来るんじゃねぇ。お前下手したら殺されるんだぞ。バリファは一歩でも家の外に出れば、危険地帯なんだ。そんなところでふろふろあるいているようじゃ現実世界にすら戻れないぞ!!」
僕はノナに注意された。ものすごい剣幕で・・・。
「テラ・・・。テラ・・・。」
誰かが僕を呼ぶ声がする。母さんだ。母さんは僕の部屋に入って来た。しかし、僕はその場にいない。
「おかしいわねぇ・・・。どこに行っちゃったのかしら。」
僕の部屋の床に落ちているDGSだけ。静かに鼓動を続けていた。
今回はバトルの話です。バトル物は戦う理由がはっきりしていることなどが重要なのだそうです。頑張らないとなぁ・・・。
次回は8月20日です。




