Air:4 ノナ
僕は少年が倒していった恐竜みたいな怪物を見た。頭はかち割れていて中身が少し見えている。とても見たくない。しかし、ある意味少年が作ってくれた今日のご飯である。
だがひとつだけ問題がある。これを食べるためにはまず焼かなければならない。焼くためには火が要る。その火を起こすものがないし、薪もない。
(どうすれば…。)
そう悩んでいると、
「焼きたいのか?」
聞き覚えのある声だ。振り向いてみるとさっきの少年だ。
「あっ、さっきはありがとう。」
さっきお礼を言ってなかったのを思い出して少年にお礼を言った。
「別に。あのまま食われて終わるっていうのも嫌だろ?そう思ったから助けただけだよ。」
それだけと思ったけど助けてくれたのはありがたい。
「ほら。」
彼はそう言うとどこに持っていたのだろうか。たくさんの木が僕の前に降ってきた。
それにあっけにとられていると、今度は串とヒモが出てきた。いったい彼の体はどうなっているのか。
彼に促されて、僕は怪物の肉を頬張った。こんな経験初めてだ。彼は何も言わずに肉を食べている。そういえば、彼の名前をまだ聞いていなかった。
「あっ、さっきからいろいろしてもらってるのに名前…。」
「えっ。ああ、言ってなかったね。」
彼は食べていた肉を置いてから、
「僕の名前はノナ。よろしく。バリファの空気使いさ。」
この世界なりの言い回しがあるらしい。僕には何も分からない。
「君の名前は。」
「……僕はテラ。」
僕が知らないことがあると言うのはそっちのけらしい。
「テラね。テラはどこから来たの。」
「えっ!!」
僕はノナにすべてを話した。どこから来たのかと聞かれたら、こういう流れになるだろう。
「お前、まさか知ってるのか?」
「えっ?……何を!?」
ノナはテラが何を知っていると言うのでしょうか。
なお、今回この中に出てきたルビは意味無くつけました。ですから英語などにしたときにとてつもなく意味が違う単語になりますのでその点はご了承ください。
次は8月6日です。




