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婚約破棄された悪役令嬢は隣国の王太子に拾われる ~5つの聖具編  作者: あいら


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9-1 魔獣との戦い

週に一度は会っていたリュカ様から、

いきなりしばらく会えないと連絡があった。


いきなりの事に心配になったが、理由はすぐに知れた。


「魔獣が現れたらしいね」


調理人のティファさんが重々しい感じで言う。

他の調理人達もその話題でもちきりだった。


「数十年に一度は現れるけど、また沢山の人が

 死ぬのかね」


「とにかく、街へ襲いにくる前に、

 国の兵士達になんとかしてもらわないと・・・・」


冒険者ギルドに行くと、こちらでも変化があった。


依頼にひときわ高級な紙で書かれ、

王族の印が押された依頼書が張り出されている。


「魔獣ですか・・・冒険者ギルドにも依頼が来たのですね」


いつもの回復魔法屋を終えた後、

冒険者達にまじって話を聞く。


「まあ、メインは王宮の騎士達だ、

 俺たちがするのは、騎士達がダンジョンの奥に

 行くまでの手助け。

 要はDクラスやCクラスをできるだけ排除する事だな」


「後は物資の運搬とかか・・・裏方だな」


「参加するのですか?」


「そうだな、魔獣が出たとなると、商人の動きも悪くなる、

 稼ぐ為に参加するか、考えている所だ」


「上手くいくと魔獣の肉がもらえるかもしれないしな」


「魔獣の肉、美味しいのですか?」


「さあ、食べた事はないが、噂では生きているうちに、

 一度は味わっておくべき味とは言われている」


「そうなのですね」


冒険者ギルドは、参加するとしても、ダンジョンの手前まで、

魔獣と直接対決する訳ではないので、

どこかまだ余裕がある空気が流れている。


過去の例から言っても、王宮の騎士が倒してくれると、

信頼しているのだろう。


ただ、ティファさんの話では、王宮騎士達は、

本当に命がけらしい。


この為に訓練を重ねているとは言え、

負傷者はできるだけ少なかったらいいなと思う。


「私も何かできるでしょうか」


「そうだな、聖女様は何人か同行されるだろうが・・・・

 セレーネは王宮とは何の関係もない、

 特別な依頼でもない限り、何もないとは思うが・・・」


普通なら、街の回復魔法屋に声がかかる事はない、

ただ、私はBクラスと言う、聖女より高いクラスにいる。

だから、声がかかる事を全部否定はできない、

と言う事だろう。


私が気がかりなのはリュカ様だ、

王太子のリュカ様は無関係ではいられない。


ひょっとすると、討伐に参加するかもしれない・・・


そう思うと、心がざわつくのを感じていた。



そうして、数日を過ごしていると、

リュカ様がアパートを訪ねてきた。


護衛騎士のトムも一緒だ。


「魔獣の事は聞いていると思う、

 私も討伐の指揮者として、参加する事になった」


リュカ様が真剣な顔で言う。


やはりと言う思いと、怪我をしないか心配が襲う。


「それで・・・・セレーネにも参加してもらえないかと思って」


「私も?」


「後方での回復魔法使用なので、危険はない、

 防御壁の中で過ごしてもらうので、

 少し不自由はさせるが、安心してもらっていい」


トムが続ける。


「セレーネ様は王太子妃候補なので、

 万が一の事があっては大変です。

 過去の討伐、失敗した事はあっても、

 聖女様が亡くなった事はありません。

 それだけ防御は厚くしています。ご安心下さい。


リュカ様と、トムの言葉で覚悟を決める。


元々依頼さえあれば、参加するつもりでいた。

何よりリュカ様が怪我をした時、すぐに治したいから。


「参加します」


「ありがとう」


「ありがとうございます」


こうして討伐に参加する事が決まった。

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