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「何をしている?」
白い狼の言葉に、
「いつでもかまわないよ」
とリュカ様が答える。
「剣など振り回してどうする、とっとと告白してこんかい」
白い狼の言葉に、
「え?」
とリュカ様の間抜けな言葉が響く。
「勇気を示せといっただろう、
惚れた女をいつまでも待たせて・・・
というか意識すらしてもらえず、ああ情けない」
「ほっといてくれ!」
思わずというようにリュカ様が叫んでいた。
私はこれは、告白してこいって事?と思う。
でも、リュカ様好きな人なんているの?
しかも王太子であるリュカ様の恋人は、
次期王妃、好きとかだけで決めていい訳ではないと思うけど・・・
いろいろ考えていると、
髪をぐしゃぐしゃとかき、剣をしまったリュカ様が、
ゆっくりと私と軍がいる方にやってきた。
これは、王城に戻って、いちど国王夫妻に相談かな?
そう思っていると、私の前でリュカ様が立ち止まった。
一旦帰りますか?
と言いかけた時。
「好きだ!」
と、いきなり私に言われて、私はえ?となる。
「えっと、好きとかで、王妃を決めるのはどうかと・・・」
パニックになった私は、何とかそれだけを言う。
「この国でセレーネが王妃になる事に反対している者なんていない、
むしろ、みんな王妃になるものだと思っている」
リュカ様の言葉、顔か赤くなり、心臓がどきどきしてくる。
え?なにこれ・・・
「本当に私でいいんですか?」
小声で言うと。
白い狼が、
「セレーネが王妃がいいと思う人拍手~」
といい。
軍の人、全員が拍手をする。
廃鉱山の広場全体に拍手の音がこだまする。
は・・・ハズカシイ・・・・・・
ますます心臓がどきどきいう。
リュカ様が跪き、私の左手に口づける、
この国での正式な求婚だ。
「誰よりも幸せにする」
私以上にリュカ様の方がはずかしいハズなのに、
きりりとした表情で、キメられてしまい、
もうこれ以上何も言えなくなく。
あああ、リュカ様かっこいい!
「私でよければ・・・」
ようやく言うと。
「拍手終了~」
と白い狼が言った。
「確かに勇気を見せてもらった、聖剣を受け取るがいい」
そう言うと、白い狼は剣へと姿を変えた。
その剣を手にして、リュカ様が言う。
「愛の証だね」
私は何も言えなくなって固まってしまったのだった。
その後、軍の生暖かい目に守られ、
無事王城へと帰ったのだった。




