6-2
予定されていた深夜、
エルフからの迎えが来た。
ペガサスと言えばいいのか、翼が生えた馬が、
蔦がからまった馬車を引いて、空から降りて来る。
「お迎えに来ました」
馬車から1人のエルフが下りて来る。
「ありがとう」
エルフは人と交わりたくない為、
領主夫妻はいず、領民にはこの場所を教えていない、
なのでエルフと私、2人きりだった。
「どうぞお乗りください」
蔦の枝で編んだかのような馬車なので、
中に少し不安を覚えたが、
一歩中に入ってみると、王族の馬車と遜色がな程、
豪華な作りになっていた。
いや、ランプのような物があったり、
椅子の座り心地からすると、王族の馬車以上かも・・・
森の奥に住むとは言え、
かなりの文化、文明を持っている事が察しられる。
エルフは人と交わるのを本来嫌うから、
あまり話とかしない方がいいわね・・・
と思っていると、その予想は裏切られた。
迎えに来たエルフはずっと喋っているのだ、
私は話を聞く事しかできない。
あれれ~エルフのイメージが~
と思いながらも、馬車は夜の空を駆けていく。
御者は必要ないらしく、
勝手にエルフの里に帰っていくという感じだ。
「もうすぐ着きますよ」
ずっと話していたエルフに言われ、窓の外を見る。
すると巨大な大木が1つ、
そしてその大木を囲むかのように、明かりが見える。
「凄い!綺麗」
その神秘的な光景に、思わず息を飲んでしまった。




