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婚約破棄された悪役令嬢は隣国の王太子に拾われる ~5つの聖具編  作者: あいら


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4-3

「何をする?」


「そうですね、お昼まだなので、

 何か食べたいですね」


「そうか、定番だと串焼きだし、名物はパスタだが・・・」


「両方!」


彼女がそう言うので、近くの店でモーディの串焼きを3つ買う、


「お金いいのに・・・」


そう言うセレーネに、この国ではこれが普通と言うと、

何とか納得してくれたそうだ。


「何、このお肉!柔らかい!!!」


「そうだろう」


味は塩、胡椒だけの定番の串焼きだが、

この国の肉は極上品だと私もいつも思っている。


「ウルフの肉と全然違う・・・」


「ウルフはモンスターだから、よく動いていて肉も固い、

 モーディは牧場で草を食べながらのんびり歩いている

 だけだから、肉が柔らかいんだ」


「そうなんですね」


幸せ~と串にかぶりつく彼女を、

幸せな気分で見守る、こんなのでよければ毎日用意するのに。


「次はパスタだね」


少し歩いた所にあるパスタの店に行く、

大きな瓶がいくつも並べられ、その中にパスタソースが

入っている。


「どのソースがいい?」


「好きなのかけてもらえるんですか?」


「そうだよ」


セレーネは真剣にソースを選んでいるようだった。


「何で悩んでいるの?」


「えっと、お肉はさっき串焼きで食べたし、

 野菜類は香草が多くて、味に当たり外れがあるし、

 どうしようかと思って・・・・」


「それなら、トマトにするといいよ、外れがない」


「トマト!ではそれで」


店の店主にトマトのパスタを頼む。


「あれ?私だけですか?」


「ああ、私達はお昼食べてきているからね」


「何かすみません」


「いや、気にしないで、

 この国を楽しんでもらえると嬉しい」


「ありがとうございます」


そう言って、店主からトマトのパスタを受け取ると、


「では、頂きます」


と食べ始めた。


「凄い!美味しい!!!」


「それは良かった」


この国の食事があったのならよかった。


それから、いろんな店の雑貨を見て回り、

一緒に楽しい時間を過ごす。


しばらくすると、少し疲れてきただろうと、

公園に行き、ベンチに座った。


少し話していると、収納ブレスレットに、

どんな物を入れたか、完全に覚えていなくて、

探すのが大変だという話になった。


「ああ・・・でもオープンステータスなら

 入って入る内容が全て分かるし、

 収納ブレスレットなら、全部付いている機能だろう?」


収納ブレスレットの基本だ、

持っている人なら、誰でも知っていて当然と話しかける。


しかしセレーネは知らなかったようで、

収納ブレスレットを見つめて、

恐る恐る「オープンステータス」と言った。


ブッンと音がして、ステータス画面が現れる。


王族である自分が使っているのも、

普段使い用とはいえそこそこの性能だと思っていたが、

彼女のはそれ以上だった。


「な・・・なんだ!?この容量は!!!

 しかも、品質保持付き?なんだこれは」


あまりもの高性能についつい言葉が荒くなる、

この国の一番いいの以上じゃないか?


帝国から来たと言っていたが、帝国としても、

1位2位を争う品じゃないか?


セレーネに、どれだけ凄いか説明する。


「あ・・あんまりその画面、

 他の人には見せない方がいいかもしれないな・・・」


「はい」


セレーネはどうやら納得してくれたようだ。

あまりにも普通と違い過ぎる。



やはり・・・私の女神か?



そんな内心を読んだように、トムがジトっと見て来る。

以心伝心もこうゆう時は不便だ。


どちらにしろ、彼女が単なる旅行者でない事は確実だ、


「この収納ブレスレットはどこで手にいれたの?」


「・・・女は秘密がある程、魅力的だと思われません?」


そのセレーネの表情にぞくりとする。


元々可愛いとは思っていたけれど、そんな悪女のような

表情は大人の女性を思わせ、ますます魅了される。


そして、その表情で思い当たる人物がいた。

帝国の皇太子の、前婚約者。


ロザリアと言う名前だったか、名前などいくらでも変えられる。

元、公爵令嬢と考えると、いろいろな事に辻褄があう。

むしろそれぐらいでないと、この異常性は納得できない。


確か、家と縁を切っていたようだが、

回復魔法の腕と言え、彼女自身に価値がある事は変わりない。



私の王妃はこの人しかいない。



恋心は確信へと代わり。


まずしたのは。


「また、来週会えるかな?」


次のデートを取り付ける事だった。

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