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チョコのように甘く。

作者: 春日陽一

君の手を握った

私の手が震える


夕暮れ時

私を引っ張って前へと進む君の背中が

とても大きく見えるのと同時に

私の存在がちっぽけに見えてしまった


果たして私は

チョコのように甘い恋に浸れるだろうか

君に

カカオのように依存性をもつ恋を与えられるだろうか


君との恋に疑いを感じていないと言ったら

きっと、嘘になる

恋愛に臆病な私は

この先の見えない恋に不安を感じている


別に君のことが嫌いというわけじゃない

むしろ、大好きだ!

でも、

大好きだからこそ

君に不安を感じてしまう


君のことが好きなのは

私の一方的な愛だったらどうしよう。


君は不安じゃないのかな?

ふとした疑問

ふと、君の顔を覗ってみる


あぁ、

君も私と同じだったのね


まだ幼さも残る君の顔に

私に微笑んで見せる君の顔に

一抹の不安が隠しきれてないよ


そうだね。

私たちが今から育むこの恋は

きっと

ノンストップで走りきる快速電車じゃなくて

各駅で立ち止まる普通電車のような恋なんだ


だから、お願い。


もし、

もしも、私が途中で躓いて足を止めてしまった時は

迷わず私を力強く引っ張ってね


私も

君が止まってしまった時には

君の手を精一杯の力で引っ張るから



君を愛してる。




一つのチョコレートで始まった恋は

その場の桃色の雰囲気と

中毒性のある甘ったるい香りに促されて


2月14日


ゆるい足並みで、歩き始めた。







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― 新着の感想 ―
[良い点] すごく綺麗だけど実際にありそうで凄いです。 [一言] これからもがんばってください。 よかったら是非私のとこにもお越しください。
[一言] こんにちは。 不安な女の子の気持ちがこんなにうまく表現できるなんて、羨ましいです。 私もこういう詩を書けるように頑張りたいです。 これからも、よろしくお願いします。
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