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「俺の名前はラスク。そこで笑い転げてるドニアの知り合いで腐れ縁...こんななりだが男だ。理由は聞かんでくれや。」
「私は玖原せきです。よろしくお願いします。」
「あぁ,よろしくな。...でだ。俺はなんで呼ばれたんだ?」
「私は手紙にちゃんと書いたわよ?暇なら来いって。」
やっぱりラドニアの雰囲気とか喋り方とか変わりすぎだよね...
「...あっちが素...ではあると思うよ。吸血神姫として舐められない様にしてきたのが今のラドニアだからラスクに会って素が出たんじゃない?」
「そうだ...1つ気になってたんだけどなんで私はラスクさんの名前を聞き取れなかったんだろう。」
「それについては俺から。」
またラドニアと取っ組み合いになっていたラスクさんがこっちを見る。
「今嬢ちゃんが呟いて仮説を建てたんだが...嬢ちゃんは偽りが通じないって言ったな。だから俺の姿が正しく見えた...だが名前は聞き取れなかった。それは聞き取れない事自体は別に偽りでもなんでもないからだ。偽りが効かないと言っても濁されたり,そもそも口にしなかったら分からない...違うか?」
「そう...です。」
「なら...ドニアは◾︎◾︎◾︎◾︎だ。俺は今褒めた...どうだ?」
「えっと...前半は聞き取れなくて後半は嘘。」
「俺は真っ赤な嘘を言うぜ?」
「...え?」
「俺の姿はどう見える?」
「変わって...ない?」
「本当に?」
その声は突然後ろから聞こえた。
「え?!なんで?!」
「騙されたな。」
「...ラスク近いよ。」
「...なんだ嫉妬かぁ?ラトン。」
「ラトン?」
「ラスクの癖なんじゃよせき。彼奴は昔から名を三文字におさめようとするんだ。」
「ラドニア...混ざってるよ。」
「おっと。」
「嬢ちゃんの能力には3つ弱点がある。1つは明確な答えがないと見破れない事。次に未来までは読めない事。最後に自分自身すら偽ってしまえる事だ。」
「当たってる...かも。」
「そうか。なら気をつけるんだ。俺は自分を騙す事は出来ない...だから大丈夫なんだが嬢ちゃんは違う。最悪帰って来れなくなるぞ?」




