機械には
短め他者視点
ここは聖王国の最高会議室。
そこには二柱の神と3人の人間がいた。
「約束通り魔王への対処法を見つけましたよ。いやはや...まさか魔法陣に組込んで割るとは,流石魔神の愛し子。」
「しかし魔王が変わってしまったではありませんか。」
「所詮小娘でしょう?アレを使えば良いではありませんか。」
「アレをですか?!あれは魔神用の...!」
「...新しい魔王だが,その実は魔神である。」
「んな?!」
それまで口を噤んでいた一柱の神が衝撃の事実を口にする。
「貴様も当然気付いていたのだろう...デウスよ。」
「えぇ,勿論。」
「何故黙っておられたのですか?」
「あの小娘...皙はそもそもが『旅人』であり,システムを切ればこちらに簡単に来れなくなる事が第一。第二ですが...これも『旅人』である事に起因するのですが彼女は身体を2つ...正確には4つ持っている為神となってなお,寵愛や加護を有している。そして加護を与えた存在が非常に厄介なのです。」
「厄介...とな?」
「えぇ物凄く。」
「彼の者に加護を与えたものだが...創造神の神力を軽々しく凌駕している神が二柱も居る。」
「真ですか?!」
「うむ...しかし神格は未だサリヴァンが有している。更に魔神としての力は彼の者に渡った。」
「好機...ですか?」
「そう捉えてもらっても構わぬ...構わぬが。」
「皙がどれだけ入れ込んでいるかですね。」
「うむ...。」
新たに生まれた魔神。それは先代の寵愛を受けており,非常に仲睦まじいと言う報告を受けているのだ。故に先代から神格を奪う行為した場合,芋づる式で戦争に発展しないか懸念している。
「『旅人』が魔力と経験値を供給してくれるお陰でアレにも余裕があるでしょう?」
「えぇ,まさか『旅人』がこうも死を恐れないとは。最初は半信半疑でしたが...流石機械神。」
「まぁ僕にも利があるので。」
「ならシステムを一時的に切ることでサリヴァンを孤立させる事が出来れば...」
「出来ますよ。...機械にはメンテナンスが必要なので。」




