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歌い謳われ魔王様!  作者: 熠椛メルト
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御前試合5

大遅刻です...

「死電牙雷!」


「うわあああああ!ってあれ?」


 ここは何処だ?あれは?


 そこには大きなスクリーンの様なもので外が確認できた。


「あれは魔王か...」


 戦っているのはおそらく僕の体を使っている悪魔と天使。


「え?僕どうするのが正解なの?」


 とりあえず観戦と洒落込む。たまに魔力...って言うか属性を求められるから手助けしてあげる。


「だんだん出来ること分かってきたな。」


 これ...バディプレイだ。ゲーム本編に自己投影出来ないけど確実に鑑賞している感じがまさにそれ。


 *


「うわ,こんな使い方あるんだ。」


 天使が僕の属性で師範の動きを真似てる。魔王を一方的に抑えているようだけど...膠着状態だな。


「悪魔の準備が整えば変わるかな?」


 *

 

「いけ!そこだ!」


 悪魔の準備が整い,魔王の胸に風穴を開けた。これは勝ったでしょ!


 しかしいつまで経っても星は消えず...


「おいおい嘘だろ...第二形態かよ...!」


 倒したはずの魔王が起き上がり再び立ち塞がった。いやまぁ...胸貫通したぐらいじゃ死なない種族だった可能性もあるし気を抜いたこっちが悪いか。


 そんな思いとは裏腹に明らかに強くなった魔王にやっぱ第二形態じゃねぇかと悪態をついたり。


「まずっ...そろそろカノンの活動限界じゃん...」


 体感的には残り10秒程...これは...


 その時急に視点が変わり,カノンを見上げていた。


「え?なに急に。」


 魔力消費量が音速を超え可視化される...オグメンタか。周囲の魔力を許容量を超えて吸収して使うので回路が焼ききれて修繕必須になるけど活動限界から10秒ほど猶予時間を得られるメリットもある。


「悪魔的には宣言通りあの星でゲームオーバーが嫌だったって事かな。」


 今回戦ってみて魔王の戦い方や能力はあらかた知れた...はず。闘ってるのはあの二人だしね。あれに対抗するとなるとやっぱり火力増強かな。決め手が無いんじゃさっきみたいな膠着状態...に...


「あ...あれ...?」


 突然胸に穴が空いたかのような喪失感に見舞われた。


「なん...で...」


 悪魔が死んだ...それしか考えられなかった。


 失意に飲まれる中急に景色が変わった。


「てん...し...」


 そこには魔王に胸を貫かれた天使がこちらに笑いかけていた。


「あぁ...ぅあ...」


 考えろ...怯えるな...!何もせず負けたら託してくれた二人に顔向け出来ない!


 力だ...圧倒的力...目の前の全てを捻り潰す力を...!


 求めろ...己を偽れ!あいつは僕の足元にも及ばぬ雑魚だと!

 

「...我には力がある...目の前の怨敵を...一撃に葬り去る力が...!」


 自分を偽る魔法に言霊を上乗せし強固な物とする。それ故に必要魔力は跳ね上がるがヴァンの寵愛で帳消しにする。後は...義姉さんの加護使い方分かんないんだけど...とりあえず星に願っておく。


「ほう...その程度の器にこれ程の魔力を!だが!こちらも負ける訳にはいかんのだ!」


 魔王が近付いてくる...まだだ!まだ足りない!...もっと...もっと寄越せ!早く...速く...力を寄越せ!


 *


『ここでせき選手!絶体絶命のピンチの中これ程の魔力を集めて大魔法を発動しようと言うのか!対するイシュラメイ選手は流石に不味いと判断したのか術式阻止に動いた!最早雌雄決したかに思えたこの勝負!ここに来てまた勝者が分からなくなって来たぞ〜!...ってあら?機械の故障ですかね,マイクが反応しまってうお?!」


 突然ゴウンッと大きな音を立てて魔道気球が落下し始めた。


「ちょっ!ちょちょちょちょちょちょ待ってくださいよ〜!...ってわぁ!まっ,魔神様?!ありがとうございます!...魔神様?」


「せきちゃん...!」


 あの子...ここら一帯の魔力全部吸い取る気?そんな事したって...


「...ごふっ...あれ...?なん...か...くる...し...」


「魔力欠乏症?!嘘でしょ?!一体何処まで吸い取る気なの?!」


 私はすぐさま魔力を分け与える。でもあげた先からどんどん吸われていく...いや,吸い込むスピードが上がってる?!


 私は慌ててせきちゃんの方を見る。そこに居たのは彼女ではない...何か別の...化け物だった。


「サリヴァン!何があった!妾の眷属が全滅し,ここら一帯の魔力反応が急に1箇所に...!おい...答えろ...あれは...せきか?!」


「多分...そう...」


「多分じゃと?!一体何があったのじゃ本当に!...あれは...神敵じゃ!」


 こちらに気付いたせきちゃんがこっちを向いて手を向けてきた。


「来るぞ!その絞りカスを捨てて構えろ!」


 いつの間にか干からびていた者を捨てる事なく。


「その必要はないよ...」


 推定死者数は軽く数百万を超える未曾有の大災害。史上最悪の神敵の誕生は...


 「Replay。」


 一人の神によって...書き換えられる(・・・・・・・)こととなる。

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