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歌い謳われ魔王様!  作者: 熠椛メルト
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エイプリルフール特番前編

これはほんの少し未来...ちょっと,ちょーっと,ほんのちょっと未来のお話。


 *


「エイプリルフールだよ,皙兄。」


「昨日だねそれ。」


「...騙されないよ?」


 毎年恒例の文言を交わして特に嘘をつかずに過ごす。エイプリルフールは何故4月1日なのだろうか。話題としては定番だが固まった形もなく気兼ねなく冗談も言えるのに...


 まぁこれも毎年考えてる内容なんだけどね。


 (エイプリルフールって嘘ついていいのは午前中だけらしいですよ?午後はネタばらしだとか。)


 (それも通説って訳でもないがな。)


 どっちでもいいよ,こういうのは楽しんだもん勝ちなんだから。


「皙兄?私ちょっと出撃してくる。アズミの奴らがめんどくさい装置振り回してるから私が必要なんだって。」


「無事に帰ってこいよ?...いや僕も行くよ,みこさんによれば結構戦えるっぽいし。」


「ぽいって...新人ちゃん達相手に本気出してトラウマ植え付けたのは何処の誰?」


「仕方ないだろ?生身の人間と魔法少女なんだから。」


 あの後まちさんに「力は持っているだけでは不幸になるだけだ。」って色々言われてカミツレで新人魔法少女達と模擬戦をしたんだけど...サポーターが変装した義姉さんだったり,調子にのった新人の鼻を折るために本気で挑めだったり結構大変だったんだよね...


「ん〜みこさんから許可出たから一緒に行こう?全く,私はもう少女じゃないのにねぇ。」


 

 なんやかんやでカミツレへ。最近来すぎじゃない?一応元悪の組織の総本山だよ?ちなみに移動は時空間移動。原理は知らない,知りたくない。


「紬黄に皙さん,すみませんこのような事態になってしまって...実は今暴れているアズミの馬鹿が持っている道具が厄介でして...」


 ほんの少し疲れている相貌のみこさんが出てくる。これは...もしかして僕出しゃばっちゃったかな?


「そんなに?どうせこれまで通り盗んでった装置でしょ?」


「えぇ,その装置が問題なんですよ。」


「内容は分かってるって事ですか?」


「...反転装置です。何が反転するのかは此方からでも把握出来ません。最悪...生と死が反転します。こちらの映像を。」


 そこに映っていたのはハンドガンのような物を撃つ男と当たった場所から押し出されるように倒壊する建物だった。


「なるほど,それで私って訳ね。」


「はい,結界で囲ってもらえば後は此方で好きにできます。バックアップは任せてください,今回は私も出ます。トラウマ仮面さんも期待してますよ?」


「ぐふっ...」


 トラウマ仮面とは一応顔出ししている自分が身バレしない様に借りた仮面にお灸を据えた魔法少女達が嫌味として付けたあだ名だ。


「もしかしなくても...」


「身バレしていいんですか?」


「...分かりました。」


「それでは行きましょう,目標はオヴェリアの結界での封じ込めです。緊急事態が発生した場合私が言霊で処理しますが今回は暴れすぎなので撮れ高マシマシで鎮圧します。最悪トラウマ仮面の謎パワーって事にするので気楽にね?」


 こいつ...!


 *


「止まりなさい!」


「あ゛ぁ?!魔法少女か!お前もこの反転銃で殺してやるよ...死ねぇ!」


「ふん!見えないのかしら?この結界が!」


「まっ,まさか貴様オヴェリア!」


「紹介どうも...大人しくお縄につきなさい!」


「ちぃっ!」


 どうも,トラウマ仮面改めマスカラルです。命名は紬黄です。


「マスカラル,準備は出来てますか?オヴェリアが路地裏まで誘導してきますから思いっきりヤクザキックして大通りまで飛ばして下さい。」


「了解です。」


 知りたくなかった魔法少女の裏側...明らかにマッチポンプ過ぎる。昔は敵側もマッチポンプだったらしいけど,まぁ安全に越したことはないか。...紬黄の事故は許さないけど。


「来ましたよ,撮れ高マシマシで。」


「はい,マシマシで。」


 *


「ちくしょう!なんでオヴェリアが出張って来るんだ!盲目になって引退したんじゃないのかよ!」


 その時,隠れてた路地裏の奥から足音が聞こえた。


「誰だ!」


 そこに居たのはただ真っ黒な仮面を付けたスーツの男?だ。背はそれほど高くなく170ぐらい,しかしその異質な仮面はどこか懐かしさも感じられた。


「お前!カミツレの人間だ...」


 言い切る前に腹部に感じた衝撃はいとも簡単に俺を開けた通りにぶっ飛ばした。


「げほっ,ごっ,なんなんだ一体!オヴェリアだけじゃ...」


「呼んだかしら?」


「くそっ!」


 声の聞こえた方向に銃を乱射する。確実に当たると思っても断絶された結界に阻まれ届きはしない。


 飛んで行ったエネルギーが何かに着弾したのか,奥の方で2つほど光が見えた。そこで俺はこの状況を打開出来るピースを目の当たりにした。


 *


「オヴェリア。」


 路地裏の方から皙兄改めマスカラルが歩いてくる。大捕物は終盤。謎の仮面の男が現れて「こいつは誰だ」ってなってる隙に獲物の最後の悪あがき。それを二人で華麗に切り抜けておしまいって簡単な仕事。まぁオヴェリア復活のイベント戦の意味合いが強いからこんなものでしょ。


 獲物は隙を狙っているようだけど目線でバレバレ。まぁマスカラルを警戒してるのかめっちゃ泳いでるけど。


「マスカラル...私の復活戦なのに話題を半分取られそうね。」


「そうは言ってくれるな。」


 どうしたの?早く撃ちなさいよ...!


「...っし,貰ったぁ!」


「バレバレなのよ!」


 やっと来た悪あがきは合計3発。私に一発,マスカラルに一発...間に一発?


 私は疑問に思いつつも獲物を捉える結界をはろうとした瞬間...


「...オヴェリアぁ!」


 皙兄が必死の形相でこちらにかけてくる...


 突き飛ばされた私は跳ね返って来たのか私の方に飛んできていたエネルギー弾が皙兄に着弾するのを倒れながら見ていた。


「なっ...!」


 皙兄は光を放ちその場に倒れ込む。光が収まって,その場に倒れて居たのは...女の子だった!


「なっ,何これぇ?!」

後編は魔法少女マッチポンプに上げます,明日の18:00です。

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