覚悟はあるか?
「やぁデイル君。久しぶりだね。」
軽く夕食を済ませ,帰ってきたのはデイル君の家。インターホンを押すと飛ぶように出てきたデイル君の顔が歪む。
『げっ,嬢ちゃん...』
「げっ,とはなんだ失礼だね!」
『...』
デイル君なんか黙っちゃったけどどうしたんだろう?僕なんかしたかな?
(そりゃ俺らこいつの目の前で出たり消えたり繰り返して別れたんだぜ?気が気じゃないと思うんだが...)
(いえ,今日の昼前に別れて夜中に久しぶりは流石に間隔が狭過ぎるという事では?)
...どっちも有り得そうだね。
『で,嬢ちゃん。今度は一体なんの用で?』
「実はもう一回クラデウスに行こうと思ってね,その報告を。一応バレずに入れるけど...必要でしょ?」
『はぁ...なんでまた。まぁ一応言伝は助かるがサ...嬢ちゃんのしたい事に対して俺らが邪魔する事は出来ねぇんだよ。』
「どうして?」
『本能みてぇなもんだよ。』
ますます分からない。これも存在の格が関係してるのか?
(違うと思うがねぇ...)
『要件はそれだけか?ならこいつ持っとけ。』
「趣味悪人形...」
『それと...頼むから今日の所は早く帰ってくれねぇか?もうすぐここに...』
もうすぐここに?
『鬼婆が来る...!』
『誰が鬼婆ですってぇ?!デイル!』
その刹那,辺りの温度が下がった。
『か,かあさん?!嬢ちゃん!今日俺にやったように今すぐ逃げろ!捕まんなよ!』
どどどどどう言う状況?!
(とにかく行きますよ,せき!)
『あらデイル。こちらのお嬢さんは?えらいべっぴんさんじゃない!』
『母さん!嬢ちゃんだけは本当にまずいんだって!』
(クラデウスまで走るぞ!)
―――
「はぁ...はぁ...今朝ぶり,クラデウス。」
勝手知ったる様にズカズカと階段まで進んで...行く前にラドニアの前に居た。
『せきよ...何故来たかは粗方想像出来るがもっとこう...葛藤とかないのか?』
「?まぁ無いんじゃない?」
『...せきよ。この前というか今日お主の血を飲んだじゃろう?実は妾は血を通して記憶を見れるのじゃが...お主は本当に人間か?』
えぇ...プライバシーってなんだっけ?
『お主は...生命の奇跡の結晶じゃ。それを...かガKuナゾで再現しようとしたが故にお主達3人は一時ではあるが混ざってしまった。魂がじゃ。』
「...」
『今までその体で保ってたようじゃが...せきが覚醒した事で魂の割合が崩れておる。ざっと6:2:2って所じゃな。お主達がここに来た理由...』
「...覚醒。」
『お主に...覚悟はあるか?』




