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歌い謳われ魔王様!  作者: 熠椛メルト
25/66

結局振り出し

最近暑いですねぇ

『グルルァルッ』


「おいおい吠えるのか噛み付くのかどっちかにしろよ...」


 ったく,急に戦闘開始しやがって...せきはいつも突然なんだよなぁ...妹の為に曲を作るって言い出した時は真面目に泣きそうになった。遂に壊れたって。まぁやってみれば楽しくて今も続けてるけど。


「おいせき。犬っころの動きが鈍いままだぞ?」


 (あぁ,そりゃそうだろ。あいつは悪魔が余裕で避けたとしても避けさせてやったんだという感想しか湧かない。例えそれが全力の攻撃でも。)


「結局なんの練習にもなんねぇじゃねぇか!」


 (せき?気付いたんですけど貴方スキルを使っていないでしょう?今はまだ絵の具で塗り潰している状態です。絵を描きましょう。)


 (なるほど...ん゛ん゛っ...《不苦不鳴たる神の誘い...ザ〇キ》!)


「ぅおい何してくれとんじゃボケぇ!」


 ー犬っころ(lv?)に即死魔法を発動...成功。経験値を1獲得しました。-


「嘘だろ...?本格的に鍛える必要無くね?」


 (いやほら...ザ〇キって確率だから...まぁ原理とすれば相手に自分が死んだと思わせるだけだから確率なんて無いし...)


 (相手の精神力が強いと効かなそうですね?)


「あ〜確かに...いやいやそれこそ不意打ちで気付く前にやりゃ一発じゃねぇか!」


 (まぁまぁ結局は後手に回った後の対抗策を探してるんだし...ね?)


 まぁ結局振り出しって訳だ。にしても相手を騙して死んだと思わせるってプログラム的にはどうなんだ?まさか独立したAIに途中介入して書き換え...いや現実的じゃねぇな。コストがバカ高ぇ。となるとこの世界は...


 (あっ,そうですよせき!相手を騙して寝かせられるなら逆に起こすことも出来るのでは?無理矢理覚醒させましょう!)


 ほんとに出来んのかよ...まぁこの偽ってのが何処まで偽れるかによるだろうな。


 (シンプルでいっか...《我ここに覚醒す!》)


「なんか変わったか?」


 (ん〜,魔法は多分発動した。でも覚醒っていう定義をイマイチ理解出来てないから望む結果にはならなかった?)


 (と言うよりかは既に覚醒していたと考えるのが自然かも知れませんね。)


 (どういう事?)


 (この体が既にせきとして覚醒しているから覚醒させても既に...て言う感じではないですか?)


「なるほどなぁ...って俺がチューニングしたのに?!」


 (元々せきの為に作ったものですが?)


「そりゃそうだけどよぉ...その理屈だと俺らって覚醒出来なくね?」


 (確かに...いや?《この身は汝のもの,汝よ覚醒せよ》!)


「ぅおおおぉ...お?止まっ...」


 痛ってぇ...なんだ?急に体に力が入らなくなりやがった...


 (あぁ〜魔力が切れたみたいだね。)


 (私達は今精神だけだからわかんないけどね〜。)


 くっそ...変われよ。


「あひっ...」


 (へっ,ざまぁ見やがれってんだ。)


 (よく変われたね?考えるのも億劫じゃない?)


 (いやぁまぁそうだったんだが,ほらチューニング前ってあれより酷かったろ?あれに比べりゃ幾分かマシだ。)


 (じゃあ魔力切れ状態でも動けるように...)


 (マジでやめて!)


 ―――――――――


『我が神にお気に入りが?』


『は!間違いないかと!』


『まさか男じゃないでしょうね?』


『背は高いですが確実に女ですね。我が王に手も足も...』


『我が神のお気に入りを愚弄するのか?!少なくとも我が神が選んだ者だ。それを愚弄するのは我が神を愚弄するのと同義...!』


『もっ,申し訳ございません!』


 全く...我が神を否定する気もないが男体化の次は女を連れてくるとは...これは私も女体化するしかあるまい。


『直ぐに性転換の魔法を...』


『魔王様がご乱心だ!早く!』


 バタバタと走り去る暗部...おい,暗部なら少しは隠れる努力を...


『なんだこれは?』


 凹んだ鎧?こんなものを持ってきてどうする...


『サリヴァン様が凹ませた鎧らしいです。その御手で...』


『ほう...もう下がっていいぞ。』


『は!失礼します。』


 この凹み方ならここに重心を...よしここを重点的に舐めよう...!

最近ですね...ほんっと色々あったんですよ。

感想は「人間っておもしろ」ですね。

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