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歌い謳われ魔王様!  作者: 熠椛メルト
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クラデウスダンジョン

曜日感覚が消えてるぅぅぅぅ!

ずっと家にいる生活はダメです!外に出ましょう外に!遅刻しないって言ったのに...

『嬢ちゃん...クラデウスダンジョンに潜りに来たんだったな。これ持ってけ。』


 そう言って年齢詐欺さんは人形を渡してきた。


「趣味悪...」


 こう...どうにも持ち歩きたくないような...SAN値を削る見た目だ。


『文句言うなよ...国一番の呪術師が作った一度だけ死を肩代わりしてくれる人形だ。そして死んだらここに戻ってくるようになっている。』


「何そのチートアイテム。」


 つまりこれがあれば死ぬ心配無しに探索が出来るのか...強くね?


『俺たちは【旅人】みてぇに何度でも生き返れる訳じゃねぇがそれでも人は死に抗いたいだ。ちなみにそれ一つで上層に豪邸が買える。』


「どれだけの価値か分からない。」


 この世界の物価とかまだ正確に知らないんだよなぁ,買い物もした事ないし。上層に豪邸って日本で言うと中央区第一番に建てる感じかな?10Kシルバーで1ゴールド,1ゴールド1円だからざっと...2Tシルバー...?無理だね。


『聞いて驚け?なんと20Tシルバーだ!』


 10倍?!自分好みにカスタマイズした超自己中空間でも6Tぐらいなのに?!


『それだけ人は死にたくないんだよ。まぁ命と引き換えじゃちーっと安すぎるが高すぎても買ってくれねぇしな!』


「なんで僕にこれを渡したの?」


 年齢詐欺さんと僕では知り合って一日も経っていないのに。


『そりゃ,嬢ちゃんが死んじまったら多分ここに居る全員とリューヴァがサリヴァン様に殺されちまうし,何より可愛い娘が死んでしまうのは世界の損失だ。嬢ちゃんならクラデウスの二層目も見つけれそうだという打算的考えもある。』


「それ本人に言っちゃダメでしょ。」


『細けぇこた気にすんな。じゃ入口まで案内してやるよ。』


 その後年齢詐欺さんに案内知ってもらったが...もしかして年齢詐欺さんって結構上の人では?行く先々で挨拶されてるし部外者の僕が居て疑問に思っても口に出さ...いや出せていないな。


『ここが入口だ。クラデウスダンジョンなんて呼んでいるが最近の調査で古代遺跡又は超文明の遺跡っつう説が有力になってきた。俺は仕事があるからついていけねぇが頑張れよ?』


「うん,ありがとう年齢詐欺さん。」


『誰が年齢詐欺だ!...デイルだ。』


 ん?


「行ってくるねデイルさん。」


『おう!』


 年齢詐欺さん改めデイルさんと別れてクラデウスダンジョンへと足を入れた。








『団長!誰すかあの別嬪さん!めっちゃ好みなんすけど!』


『やめとけ,ありゃバケモンだ。その上サリヴァン様の所有物ときちゃあ手が出せねぇ。』


『マジすか...でも化け物ではなくないすか?』


『いや...お前は俺が22って言ったら信じるか?』

 

『...無理っすね。』


『俺の名前は?』


『デイル・ウォーガーっす。』


『だよなぁ...』


『どういう事すか?』


『まあいい。全員に伝えろ,あの嬢ちゃんに嘘(・・)をつくな。どうやっているか分からんがあいつに嘘は通じない。』


『は,はい!』








 (なかなか優秀じゃねぇかデイルって奴。)


「そうみたいだね。そして風元素って便利だ,まさか音を運んでこれるなんて。」


 ダンジョンに入った瞬間に元素魔法で『聞き耳』を立てたがデイルさんの有能さが伺えた。デイルさんの部下が名前を言った時は嘘かどうか分からなかったがおそらくデイル・ウォーガーは偽名だ。


「さてと,探索を開始しようか。」


 先ずは壁の左側に沿って一周しよう。


「リューヴァの話では二階層が存在するのにたどり着けないってニュアンスだった。つまりデイル達は二階層が存在する証拠もしくは,階段なんかも見つけているのかもしれない。」


 そう,こんな風に...


「ってこれじゃん!でも...」


 (これを降りても何もありませんね。)


 階段を見つけたがこの体(・・・)が嘘だと訴えている。


「デイル達が見つけたのがおそらくこれ。だがこれ一つでは二階層が存在する証拠としては少し弱い,他にもあると考えた方がいいな。」


『キーーーー!』


「?!なんだ蝙蝠か...びっくりさせんなよ...」


 でも蝙蝠ってこんな鳴き声だっけ...


 (セキの耳は20,000Hzぐらいまで聞き取れます。)


 オーバースペックだなぁ...でも,その逆も出来るんだろうなぁ。


 (おい!ここに蝙蝠が居るのはおかしくないか?)


 確かに...ダンジョンに蝙蝠はおかしいかもだけど遺跡説が有力らしいし,でもリューヴァはこのダンジョンは機械系のモンスターが出ると言っていた。なのに僕らは一匹も見ていない...それに,少し息苦しいな。まるで鉄の匂い...ん?


「『風!吹き飛ばせ!』」


 吸血鬼か?!あの蝙蝠は少なくとも本物だが,気を取られ過ぎた!


『ちっ,勘のいい雌だ...』


 居た!蝙蝠は動かない,血霧も無いが警戒を...


『キーーーーーー!』


 蝙蝠が鳴いた...何か知らせているのか!


「黙れ!」


 勢いよく蝙蝠に蹴りを放つ。少し気持ち悪いが潰してやった。べっとりとついた蝙蝠の汁を吸血鬼に浴びせる。


『下衆が...!』


 吸血鬼の威圧感が上がる...これ勝てねぇわ。

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