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歌い謳われ魔王様!  作者: 熠椛メルト
16/66

変態は凄い

えぇ...二週連続遅刻の理由はドッカンバトルのせいですね(責任転嫁)。いやぁビーストスルーでセルマックスの予定だったんですけどビーストはピッコロさん連れてくるしガンマコンビも欲しいしで龍石を貯めてました...(12個手に入ったよ二時間で)

来週は遅刻しないようにします。

 朝食を食べ終わり仮眠をとろうと思ったが先程の狼男が敗北したダンジョンが気になり,再びログインした...


「どこだ...」


 だが,事前情報無しでは全く見つけられず半ば諦めていた。


 (一回サリヴァンに戻って情報収集と装備の新調をしたらどうだ?)


 確かに,このままでは経験値の不味い狼を蹂躙するだけで時間の無駄だ。装備もいつまでも初心者装備のままではヴァンを追い抜けない。


 ―サリヴァン正門―

 

『おっ,お前は!』


 こちらを見るなりそう叫ぶのは昨日ヴァンにKOされた衛兵だ。なんとか一命を取り留めたのではなく普通に働いているからめちゃくちゃ手加減されてたんだろうな。


「昨日ぶりだな,すまないがこの辺りのダンジョンについて教えてくれないか?」


『なんで俺が...まぁいい。サリヴァンの周りには現在確認されているダンジョンが全部で34個ある,まずは...』


「取り敢えずおすすめなのを。」


『酒場じゃないんだぞ!...はぁ,じゃあ三つだけ紹介する。一つ目はリュユスダンジョンだな,魔物には種族別経験値っつーもんがあってだな...あぁこの辺りの森にいるダークウルフの種族別経験値が520だ。この種族別経験値ってのが大きい魔物が多いのがリュユスだ。』


 なるほどぉ?つまり魔物には種族別に経験値が存在してそれをどうのこうの計算したのが戦闘終了後に貰える経験値,その種族別経験値が大きい魔物が多いリュユスダンジョンはレベリングダンジョンって感じか?


『二つ目はアーダスダンジョンだ。ここは経験値はリュユスより見込めないが高く売れる宝石等を落とす魔物が沢山いる出稼ぎダンジョンだ。』


 サリヴァンって割と立地がいいのかな,レベリングと金策が出来るって割と有利だよな。


『三つ目だがここは注意した方がいいダンジョンだ。クラデウスダンジョン...機械系の魔物が出てくるダンジョンなんだが未だ第二層にたどり着けない謎多きダンジョンだ。』


「何故おすすめなんだ?」


 謎が多いのにおすすめしてくるなんて一体何があると言うんだ...


『...ここだけの話なんだが,そのダンジョンは古代文明の遺跡ではないかって噂があるんだ。そこで【旅人】達に見つかる前にある程度調査を進めて行こうって方針なんだ。』


 こいつ...僕が【旅人】だって知らないのか?


「こんな所で話して...【旅人】に知られたらどうするんだ。」


 なら,話を合わせよう。


「今は【旅人】達は弱いかもしれないが,何かきっかけがあるとすぐに抜かれるとヴァンも言っていた。」


「ヴァン...サリヴァン様の事か?!おいおいそんな気安く呼んで大丈夫なのか?!あの人は魔王国サリヴァン初代魔王の親友なんだぞ?!」


「え?」


 初代魔王の親友...?あの変態が?!


『まさか知らなかったのか?!世間知らずなんてもんじゃないぞ?!』


 まずい!こんなにも早くボロが出るなんて!


『まっ,まさかお前...サリヴァン様がゆ...』


「ゆ?」


 一体何を思っているのか...


『いや...もしかしたら記憶も...おい!』


「何?!」


 急に叫ぶなよ...


『何があっても俺はお前の味方だ!』


「ありがとう?」


 どういう風の吹き回しだ?


『おう!自己紹介がまだだったな,俺はリューヴァ。リューヴァ・リノクスだ。好きに呼んでくれ。』


「リューヴァだな。僕は玖原 セキだ,玖原が苗字。」


『東の方の生まれか?ますます...』


 一体何を考えているんだか...


「そろそろ行くか,またな。」


『あ,ああ。またな。』


 最初は敵意むき出しで突っかかってきたのに意外と良い奴だったな。


「行くか〜,クラデウス!」






 

 

 

 この後さっき別れたばっかりのリューヴァに地図を貰った。


 ―クラデウスダンジョン前―


「すいませ〜ん!」


 クラデウスダンジョン...遠すぎる!徒歩2時間ってなんだよ!このAGIで2時間って馬鹿か!


『こんな所に何の用,ってサリヴァン様の嬢ちゃんじゃねえか,どうしてここに?』


「私はヴァンの物じゃない!」


 あの変態の所有物とか真っ平御免だ!


『そうなのか?サリヴァン様が俺の物って言ったからてっきりそっちの...待て,そんな目で見るな...』


 この人も変態だ...男難でも持ってるのか僕...


『何しに来たんだ?ここには何も...』


「クラデウスダンジョンに潜ろうかと。」


『...一体どこで聞いた?』


「リューヴァ。」


『あんの野郎...!』


 これは...結構な秘密事項だった感じだな。リューヴァ...強く生きろ。


『確かにここにはクラデウスダンジョンがある。だが!部外者の立ち入りは許可出来ない!しかし!サリヴァン様のも...えーっと庇護下にある嬢ちゃんの行動を制限する事は出来ない!よって許可しよう!』


 ヴァンの名前割と役に立つな。


「ありがとうおじさん!」


 営業スマイルを喰らえおじさん!


『ぐっ,俺はまだ22だ!』


「へ?」


 2...2...?


「お兄ちゃんと一緒?」


『...そうなのか?』


「うそぉぉぉぉおおおおおお!」


 年齢詐欺にも程があるでしょ!

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