表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/18

07.初めて女友達ができた

 何だか最近みんなソワソワしている気がする。


 クラスの女子が集まって、男子を見てキャーキャー言っている。男子の方も、女子を見て何かを期待しているみたいだった。


 この空気、私は前世で体験した事がある気がするんだけど。

 んー、二月にある行事……はっ!高校の時のバレンタイン前と教室内の雰囲気が一緒だ!


 異世界にもバレンタインがあるの?

 あ、でも私みたいな転生者が他にもいれば、可能性はあるよね。

 私は近くの大人しそうな女の子に聞いてみた。



「ねえねえ、何かイベントでもあるの?」


「あ、えっとお菓子店のイベントなんですけど、今年初めてバレン・タインデイが開催されるみたいですよ」


「今年からなんだ?好きな人に告白するイベントだよね」


「そうみたいですね、あと友達と交換したり、お世話になった人にメッセージカードを付けて、プレゼントしてもいいみたいです」



 まさにバレンタイン!

 やっぱり他にも転生者が居るみたいね。

 誰か知らないけどありがとう!人脈を広げる絶好の機会じゃん。


 よーし!義理チョコ配るぞ。

 あと、ちょっといいなって男子には、本命渡そうかな。

 メッセージカードに"大好き"って書けば伝わるでしょ。

 もちろん本命は、一人にしか渡さないよ。

 誰にしようかなぁ。



「教えてくれてありがとね」


「いえ、お役に立てて良かったです」



 良い子だ、名前は確かルナリアだったかな?

 多分貴族だったと思うけど家名はなんだっけ、同じクラスになって半年以上経っているから今更聞けないな。

 まぁいいや、話していればいずれ分かるでしょう。



「私お菓子店の場所知らないんだけど、もし良かったら一緒に行ってくれないかな?」


「私はタインスイートには行きますけど、バレンスイートには行きませんよ?」


「タインスイート?」


「はい、お菓子店の名前です。バレンスイートは貴族向けの高級菓子店、タインスイートは平民向けの低価格な店なんです」


「低価格いいじゃない、タインスイートに私も行きたい」


「それなら、放課後ご一緒しましょう」


「ルナリア、ありがとう!」


「ふふ、エレーナ様は可愛い方ですね」


「あなたも可愛いわ。ねぇルナって呼んでもいい?」


「かまいませんわ」


「やった、それじゃあ放課後ね」



 王立ストアール学園に来て、初めて女友達ができた。

 放課後楽しみだな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ