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01.プロローグ

 深い深い森の中、大きな木々に囲まれた小さな村がありました。


 その村で生まれた子供達は、十五の歳になるまでに流れ星を見つけると、流れ星の巫女セレと星の神アストの盟約により、流れ星の加護が授けられます。



 流れ星の加護は、キラキラ輝く石に加護を付与し、石の持ち主の命の危機を一度だけ助けるものでした。


 強い加護ゆえに、加護持ちはその地に縛りがあります。

 加護を持つ者は外に出ると、加護の力を失うのです。


 また、星の神アストの願いにより、加護持ちはその地で幸せでなければなりません。




 村の大人は、子守唄で子供に伝えます。


『流れ星の加護を得て、みんなで幸せに暮らしましょう』




【深淵の森に住む少女】より

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