二 創世記
今回も、お話しの本編というわけではないのですが、読んで頂ければ嬉しいです。
あぁ、そうでした。基本的に不定期投稿ですが一ヶ月以上あくことはないです。
言い忘れていました。危ない、危ない。
気を取り直して...どうぞ♪
【創世記】
序章
この世に何もない
混沌の時代
唐突に現れたのは美しい一人の少女だった
少女は暫く虚空を見つめていたが、右手を水平に払う仕草をしたかと思うと、そこには七つの光が在った
光に向けて少女が言葉を放つ
『七つの光よ 汝らに名を与えよう』
少女が七つの光に名を与えると光は徐々に人の形をとりはじめる
現れたのは何処までも白い七人の少年だった
彼らは少女の前に跪く
それが当然であるかのように
少女は彼らの姿を一瞥すると、用は済んだとばかりに背を向け
何かを考える仕草をしたあと、少女はゆっくりとその瞳を閉じた
どれくらい経っただろうか
少女は閉じていた瞳を静かに開くとひっそりと歌いはじめた
何処までも美しく清らかな歌
世界の理が込められた創世の歌を
少女の周囲を小さな光が舞いはじめ
徐々に光は増していく
やがて光は収束していき
一際眩い光を放つ
次の瞬間
少女の眼前には光り輝く七つの世界が在った
少女は尚も歌い続ける
六つの世界に無数の世界を創り出すために
一つの世界に数多の魂を生み出すために
これは、我等を創造した創種、、、いや、創造神様の始まりの物語である
最後までお読みいただきありがとうございます。
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