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少尉は一旦、何か言いかけたが、結局は何も話さず、ジローに敬礼した。
ジローも左手で敬礼を返して、前進を再開させる。
4人は工場の外へと出た。
工場の全ての入口は、クレルラモア警察によって封鎖されているが、ジローとモッキュは顔パスで通過できた。
入口を超え、封鎖線が張られた場所も出る。
辺りに警官が見えなくなったところで、ジローがレーザーガンを下ろした。
「ジロー!!」
モッキュが喜びの声をあげた。
「2人を捕まえないんだね!」
モッキュの言葉にジローが頷く。
「借りは作りたくない。俺たちは賞金稼ぎで、警察じゃないから、そんなに規則に縛られてるわけじゃない」
ジローが言った。
「あのまま、あたしたちが逃げようとしたら、間違いなくクレルラモア警察に逮捕される。だから、わざと連行するフリをしてくれたってこと?」
チャツネが訊いた。
「さあな」
ジローが横を向く。
少し顔が赤い。




