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「ちょっとー!!」
チャツネが言い返した。
「あんたたちに協力したのに、ひどいじゃない!!」
「ジロー、チャツネさんとガツビィおじいさんが、かわいそうだよ!」
モッキュが言った。
ジローはモッキュの問いには答えず、こう指示した。
「モッキュ、シジイを連れてきて。チャツネは、そっち向け!」
ジローがフロアの出口を指す。
「歩け」
チャツネの背中にレーザーガンを突きつける。
「最低!!」とチャツネ。
4人はチャツネ、ジロー、ガツビィ、モッキュの順に出口に向かって歩きだした。
グスターヴ軍の少尉がジローを見つけ、近づいてきた。
「ジローさん、ありがとうございました。『惑星爆弾』を無事に回収しました」
少尉は笑顔を見せた。
「おめでとう、少尉」
ジローが返した。
「おや?」
少尉がチャツネとガツビィに目を止める。
「その2人は?」
少尉が訊いた。
「賞金首だ。俺たちが連行する」とジロー。




