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 AMの射程外から「ブーストON」しても、背後へ回りきらないうちにブースト解除になる。


 そうなれば、AMの両手の武器で瞬殺されるだろう。


「ちょっと待って!」


 チャツネが大声を出した。


「あんたたち、レーザーガンは持ってる?」


 チャツネがジローに訊いた。


 モッキュが背中のバックパックをゴソゴソと探す。


「はい、レーザーガン」


 モッキュがレーザーガンをチャツネに差し出した。


「あたしは、この手じゃ撃てない」


 チャツネが後ろを向いて、両手の手錠を見せる。


「でも、これを動かせる」


 チャツネの横に2個のサポートポッドが姿を現した。


「わ、すごい! 何これ?」


 モッキュが驚く。


「このポッドを使って、レーザーを反射できる。ジロー、射撃に自信ある?」とチャツネ。


 モッキュの持つレーザーガンをジローが受け取った。


「任せろ。俺はハイブリッドソルジャーだからな」


「背中に連続でレーザーを撃ち込めば、弱めてある後ろのシールドが破れるはず」


 チャツネが言った。


「それも俺の得意分野だ」とジロー。


「シールド発生装置が壊れたところで…モッキュ、そのミサイルランチャー、持ち上げられるの?」


 チャツネの表情が曇った。


「じいちゃんは、いつもの調子だし…」


 チャツネがガツビィを見た。


 ガツビィは大きなあくびをしている。

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