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(どうする? これじゃ、殺されるのを待つだけだ)
チャツネが必死に思考を巡らせるうちにAMが通路から、こちらへと入ってきた。
と同時に、反対側の入口からグスターヴ軍の兵士とクレルラモア警察の特殊部隊が大勢、現れた。
「居たぞ!」
「AMだ!」
「散開して攻撃しろ!」
兵士と特殊部隊員が、口々に叫ぶ。
ランスは工場の壁を背にして、シールドを前面に集中し、新手の攻撃を防いだ。
そして、両手の武器を乱射する。
攻撃部隊が次々と戦闘不能に追い込まれる。
(ダメだ! 皆殺しにされる!)
戦闘の様子を見守るチャツネは、唇を噛みしめた。
「見つけたよ!」
急に、かわいらしい声がした。
「え!?」
チャツネが振り返ると、すぐそばにかわいい子熊型宇宙人が立っていた。
「モッキュじゃん!?」
チャツネが驚く。
「ばあさん!!」
ガツビィがモッキュを抱きしめる。
「こら、ジジイ! モッキュは、ばあさんじゃないって言ってんだろ!」
遅れて駆けつけたジローが、ガツビィに怒った。
「ガツビィおじいさん、離して! ボクは、おばあさんじゃないよ」
モッキュの優しい説得に、ガツビィは両手を離した。
「モフモフじゃのう」とガツビィ。
「どうして、ここが?」
チャツネが訊いた。
「ボクがチャツネさんたちに、ナノマシン発信器を付けたんだよ」




