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銃口をガツビィの鼻先に突きつける。
「さあ、ガツビィを殺されたくなかったら、鍵のありかを吐け」
男がチャツネに言った。
脅しではない。
この男が躊躇なく引き金を引くだろうと、チャツネには分かった。
この世界の人間なら皆が知っている殺気というものが、男からユラユラと立ち昇っている。
『死神団』と『バイパー』も、ここまでの騒ぎを起こしてタダでは終われない。
ましてやランスとの取引を1度失敗している、この男は追い詰められているだろう。
(鍵の場所を話すか)
チャツネは迷った。
万が一を考え、鍵は隠れ家に置いてきた。
正直に話せば、時間稼ぎにはなる。
しかし、こちらの答えが何にせよ、男がガツビィを撃つ可能性もあった。
犯罪組織の幹部が約束を守る保証など、どこにもない。
(イチかバチかで、ポッドを突入させるか)
チャツネが腹をくくった、そのとき。
その場の全員が異変に気づいた。
最初は皆、『バイパー』の男の殺気だと思っていた。




