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 そいつをマーシュと同じように締めあげて、訊きだす寸法だ。


「じいちゃん、行くよ」


 チャツネが裏口の扉を、そっと開けた。


 見張りも居ない。


 見たところ、監視カメラも作動していない。


(ん?)


 一抹の不安が、チャツネの頭をよぎった。


 何もヘマはしていないはず。


『バイパー』たちはチャツネの逆襲は想定していないだろう。


 だが、何か嫌な予感が消えない。


 チャツネは3個のサポートポッドのうちの2個を、入口に残した。


 殺し屋としての、チャツネの本能的な勘だった。


 チャツネはガツビィを引っ張って、先へと進んだ。


 店内には誰も居ない。


 店は開いているのだが、人の気配がしない。


 チャツネは地下への階段を見つけた。


 廊下に点在する監視カメラは、ひとつも作動していない。


 何かが、おかしい。


 チャツネはガツビィと階段を降りた。


 地下は仕切りが無く、広いスペースになっていた。


 先行させたポッドのカメラが、1人の女を映しだす。


 銀色のロングヘア。


 アジア系のオリエンタルな顔立ちの美人だ。


 タイトな服に身を包み、見事なプロポーションを披露している。


「ハーイ」


 女がチャツネに指をヒラヒラさせて挨拶した。


 にこやかな笑顔。


「初めまして、チャツネ・ブロウウィンさん」


 芝居がかった、お辞儀をする。


「私は『アラーム』のアーチェラ」

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