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「お前みたいな悪党にかける情けはない。どうせ罪もない人を何人も殺してるだろ? ほら、正直に言ってみろ」
チャツネのギラついた両眼がマーシュをにらんだ。
2人の隣でフラフラしているガツビィが「早撃ちガツビィ」に戻ったときの眼つきに、そっくりだった。
マーシュは怯えつつ、答えた。
「はい、仰る通りです」
チャツネの手が、マーシュの髪の毛を掴む。
レーザーガンを抜いて、銃口をマーシュの頭にピタッと、くっつけた。
「じゃあ、死んどけ」
チャツネの指が引き金をゆっくりと。
「イヤだー!! だずげで!!」
マーシュが泣きわめく。
チャツネが銃をサッと下ろした。
「そうだ、教えてくれたら命は助けてやるよ」
猫なで声で語りかける。
「お前があたしを連れて行こうとしてた場所を教えな。そうしたら、殺さずに、このままにしておいてやる」
そう言ったチャツネは心の中で(匿名で警察に通報するけどな)と、舌を出していた。
「言います! 教えます! ぜひとも教えさせてください!!」
マーシュは涙と鼻水を垂れ流しながら、引き渡しの場所を喋り始めた。
マーシュが吐いたチャツネの身柄引き渡し場所、ダウンタウンの古美術商の裏口に、チャツネとガツビィは、やって来た。
マーシュとは違い、『バイパー』のアジトに居る者なら、ランスの居場所を知っているはず。




