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ゴライオスが吼えると同時に、ガトリングガンが重低音と共に大量の弾丸を吐き出した。
一度は攻勢を強めていた警官たちが、次々とハチの巣にされていく。
「『重戦車』ゴライオス、犯罪組織『バイパー』の幹部だよ!」
ゴライオスをスキャンしたモッキュが、ガトリングガンの銃撃音に負けじと、大声でジローに告げた。
ジローがゴライオスの頭に狙いをつける。
引き金を引いた。
大口径ハンドガンの弾丸は、ゴライオスのヘルメットに弾かれた。
ゴライオスが階上のジローを見上げる。
「がはははっ!! 全然、効かねえぞ、クソ野郎!!」
ガトリングガンがジローに向く。
ジローは左手でモッキュを抱き抱え、素早く横っ飛びした。
直後に、さっきまでジローとモッキュの居た場所が、銃撃で壁ごと破壊される。
「ふざけやがって!!」
ジローが叫ぶ。
ゴライオスがジローを攻撃している隙に、署内から駆けつけた新手の警官たちが攻撃を始めたが、実弾はボディアーマーに弾かれ、レーザーは肩のロボットアームのフィールドに無効化された。
「実弾系もレーザー系も両方、効かないってわけか!」
ジローがイラついた。
「あっ」
モッキュが声をあげる。
「ジロー、あれを見て!」
階下を指差す。
その先には、1階のドアのひとつから出てくる2人組の姿が見えた。




