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ジローがハイブリッドソルジャーたる所以だ。
あっという間に、10人が撃ち倒された。
ジローが大口径ハンドガンから、空になったマガジンを取り外す。
横に居るモッキュが予備のマガジンを手渡した。
「はい、ジロー」
「Thanks、モッキュ!」
ジローがマガジンを装填する。
壁から上半身を乗りだし、射撃を再開した。
階下の武装集団も、この手強い新手の出現に気づき、様々な遮蔽物の陰に陣取ったが、それでもジローの正確無比な射撃は、彼らを倒し続けた。
勢いを削がれた敵に、警官たちも、ようやく態勢を整え、反撃を始める。
攻守が逆転するかと思われた、その時。
署の入口から1人の巨漢が、のっそりと現れた。
黒塗りのボディアーマーを装備している。
頭を完全に覆う黒のヘルメットを被っていた。
両手で大型のガトリングガンを持っている。
ボディアーマーの両肩からロボットアームが伸び、その先端にはレーザーを無効化するフィールドが、丸い盾状に展開していた。
「がはははっ!!」
大男が笑った。
「お前ら、クソ情けねえな!やられてんじゃねえぞ!」
大男が武装集団を叱咤した。
「だが、もう安心しろ! このゴライオス様が来たからには、奴らは皆殺し決定だぜ!!」
そう叫ぶと、ゴライオスはガトリングガンを構えた。
「おおおおおっ!!」




