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留置場内に入ってきた3人の男たちが、チャツネに気づいた。
「居たぞ、あの女だ!!」
(あれ? 奴らの狙いは、あたしなの?)
チャツネはすぐさま、ポッドから煙幕を噴射させた。
倉庫でも使ったため、補充するまでは、もう使えない。
「な、何だ!?」
突然の不可視状態に、男たちは混乱した。
赤外線センサーを作動させたチャツネが、次々と男たちを撃ち倒す。
ガツビィの手を引いたチャツネは、警察署の入口フロアに出ようとしたが、思い出したように、倒れた男たちのそばで足を止めた。
「そうだ、これを持って行かないと」
男たちの使っていたレーザーガンの一挺を拾う。
「これが、あたしの切り札だもんね」
チャツネはニヤリと笑った。
賞金譲渡の手続き中だったジローとモッキュは、エアトラックが突っ込んだ音に怯むことなく、即時に反応して、入口フロアへと走った。
フロアでは、トラックから降りた男たちの攻撃が、すでに開始されていた。
奇襲された警官たちは、ほとんど反撃することなく、撃ち倒されている。
2階フロアの、1階を見下ろせるテラスの壁に、しゃがんで張りついたジローは、大口径ハンドガンをホルスターから抜いた。
眼下の襲撃者の一団に向けて、猛烈な勢いで銃撃を浴びせる。
すさまじい射撃精度と射撃スピード。




