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少尉が頭を下げた。
「いや、しょうがない。『惑星爆弾』は俺の問題でもあるし。気にしないでくれ」
ジローが言った。
「何としても、回収しないと…」
惑星クレルラモンの大都市クレルラモアの倉庫街地区の警察署。
複数の留置場のひとつ。
鉄格子の中に、チャツネとガツビィは座り込んでいた。
『ジロモキュ』によって逮捕され、当局への引き渡し手続きを行うために、一旦、ここに閉じ込められたのだった。
「ツイてないね、じいちゃん」
チャツネが頬を膨らませて言った。
「結局、成果は、この何か分からない鍵ひとつ」
チャツネが舌をベロンと出した。
舌の上には倉庫で拾った鍵が乗っている。
ジローに見つかったとき、とっさに口の中に隠したのだった。
「チャツネ」
ガツビィが真面目な顔で言った。
「何? じいちゃん」
「めしは」
「はいはい」
チャツネは鉄格子の外へと眼を移した。
廊下には警官が2人。
合計4つの留置室を見張っている。
他の部屋には誰も居ないようだ。




