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嫌われ鬼娘と彼女に恋した─僕と己─  作者: ラーテル弓倉
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学校2 きくんじゃなかった

キラとはもちろんだけど、学校ではアドルフ(然)とも最低限しか話していない。なんでも、誰が聞いてるかわからないので然の頼みでそうなったけど、そんなに警戒する必要はある?


あと、然は然でキラのことを動けなくなるほどの力で蹴っているし、キラから嫌われているので話しかけずらいのだろう。



私、キラ、アドルフの三人がお互いに話さないので同じ組の何人かには「あれ?」って思われて理由を聞かれることが何回かあった。


その都度、

地震でキラを心配して敷地にアドルフをエサとして仕留めようとしたが失敗。私は心配して入った相手を仕留めようとしたのでキラを怒っているし、それでもキラをかばうアドルフとは私と言い争って…


 …ってかんじな説明をしている。このウソにはみんな納得してくれるのでコレ以上のことは聞かれない。




いつも授業が終わった時はわざと帰り支度(じたく)に時間をかけたりして、他の子達と少し時間をずらしてよく然と帰った。


「あぁ、左目?貴羅の左目に燭台が刺さって潰れたから(ろく)が潰れた目を嫌がる貴羅から(えぐ)り出して食べて、少年の死体から左目を抜いて貴羅に入れたんだ。それを(おれ)は隣で見ていた。陸が勝手にやったから貴羅は…」


その気持ち悪いありさまが頭に浮かび、聞いたことを後悔した。よく淡々と話せるもんだ。



「なんとか貴羅を巻き込まずに(ろく)と連絡を取りたいが、少年として生きているとなかなか難しいな。」


「キラ達、引っ越したって話だけどね。それで今朝『中に入ってやる!』って意気がってた男子が土地に入ってすぐに捻挫してビービー泣いて出てきたわよ。トドメを刺しに誰も来なかったところを見ると、本当に住んでないみたいね。」



然に理由は教えてもらえなかったが、あそこは鬼の土地ではなくなったのはたしかだそうだ。今までは誰かに攻撃されてもあの中にさえ入れば手だしはされなかった。けれどこれからはそうはいかない。


「今まで治外法権で守られてたいが、そうなるとそこに居続けない方が良いだろう。どこに行ったかは知らないが、あのまま居続けたら殺されかねん。まあ(ろく)が巧くやるだろうさ。」


とは言え、私には無関係だ。話を変えよう。

「それで、アドルフの家はどうだったの?」


「あぁ、結構楽しんでるよ。それにこの少年の体で良かったと思う。」

然がアドルフがしない感じで笑うのがとても気になったので、何かボロ的なことを出すんじゃないかと思って杉下家やアドルフ本人のことを色々と聞いてみたけど、アドルフのオバサンがとてもきつい人だという話ばっかりをされて特に意味はなかった。

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