表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神速の生まれ変わり  作者: ユー
5/10

導き

遂にダンジョンに行く日になってしまった。

不安が3割。楽しみが7割だ。今は皆訓練所に集められている。これから説明と移動だ。


「よし。勇者殿達は集まっているな。ではこれからダンジョンへ向かうが。以前言った通り、パーティで進んでもらう。階層は5階層までだ。ダンジョンには馬車で行く。10分程で着くからな。」


馬車何て初めて乗るな!パーティの件は関係無いから聞き流してー。5階層か、確か5階層までに出てくる魔物は、


・スライム

・ゴブリン

・コボルト

・ツノウサギ


の4体だったな。だが階層が下になるにつれて魔物のレベルも上がるらしい。

俺には荷が重いが、もし倒せたらレベルアップできるかもしれない。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


場所は変わって馬車の中だ。

馬車は思ってた以上に揺れて、酔っている人もいる。

頼むから目の前で吐かないでくれよ。

っと、そうこうしてる内に馬車が止まる。

どうやら着いたみたいだ。


「皆、降りてくれ。着いたぞ。」


皆はハーイと言いながら降りている。遠足かよ!

まぁ、騎士の人も5階層なら余裕でしょ、とか言っていたしね。


ダンジョンの入り口まで来た。ここで受付をしているらしい。


「ここで受付をしている。まだ勇者殿達は冒険者登録していないが、している場合はここでギルドカードを提示するんだ。」


へー!冒険者かー!俺も落ち着いたら入ってみようかな。というか、入れるのかな?

おっと、もう皆入り始めている。

入る前に装備の確認でもするか。


鉄の片手剣

鋼の盾

胸当て


だけだ。これは城から支給されたもので皆同じのだ。

だが、魔法を使う職業の人達は杖を持っている。

まだ、魔法は見たことないんだよなー。

火球とか出すのかね。

いつか俺も魔法を使ってみたいな。


とかなんとか思っているともうダンジョンの中だ。

ここは1階層か。というか、思ってたよりも明るい。

あの壁に埋まっている石が発光しているようだ。

――――――鑑定。


────────────


脈光石


空気中にある魔力を光に変換して発光している。


────────────


ほへー。脈光石というのかこの石は。

空気中にある魔力を変換って意思があるみたいだね。

石の意思ってな。

……皆待ってくれよー。


とかふざけていたら初の魔物にエンカウントした。

相手はスライムだ。意外と可愛い。


――――――鑑定。


────────────


スライム


魔物


レベル:1


体力:48


魔力:25


筋力:38


敏捷力:11


防御力:28


スキル


───────────────


これなら俺でも倒せそうだな。

倒そうかと思っていると、中澤が前に出てきた。

問い詰めようとしたが、声をかける前に手から炎をだして殴った。呆気なくスライムが死んだ。おそらく今使ったのはスキルで炎拳だろう。

とか分析してる場合じゃない!


「おい、今のは俺の獲物だろう?横取りするなよ。」


「はぁ〜?チンタラしてんのが悪いんだろ?」


まったく、俺が中澤に何か言ったら一々突っかかってくるのやめろや。

もう相手にするのすら面倒くさいので、スルーするー。


────────。


何か聞こえた気がしたが、そんなことはすぐに忘れてしまった。


今は3階層にいる。ここまでくると1人で倒すのは厳しくなってきた。魔物を倒してレベルは上がったが、上がるステータスが低過ぎて、話にならん。

はぁ、ここが俺の限界か……入り口に戻ろう。


────────。


ん?今なんか聞こえたような……。周りを見る。だがそこには誰もいない。自分だけだ。

じゃあ、誰が喋ったのだろうか。


────────来て。


ッ!この声。どこかで聞いたことがある。物凄い違和感だ。この声が大好きだ。この声を聴いていると癒される。この声は愛おしい。おかしい。聞いたことがある。だが誰の声か、全く検討もつかない。


────────早く。


まただ。来てとは、何処に。早くとは何故。そしてあんたは誰だ?俺が忘れているだけ?そもそも声の主は何処にいる?とりま、来てと言っているから行ってみよう。


────────待っているから。


近づくにつれて声が大きくなっていく。どうやら、この声は頭に直接きているらしい。


そうして暫く歩いた。そうすると、目の前に大きな扉がある、部屋に着いた。おそらくこの声は扉の奥に誘導したいのだろう。

少し怖いが、恐る恐る開ける。


そこには魔法陣が光り輝いていた。

もう声は聞こえない。ここに入れと言うことだろうか。


正直抵抗はある。こんな訳の分からない魔法陣に入るなんて怖すぎる。

だが、踏み込めと本能が囁いている。


そうして俺は魔法陣に入った。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


おかしい。私、深月 雪は困惑している。ダンジョン探索から1週間たった。それから速風君を見かけないのです。フェルガーさんに聞いても知らないと言ってます。何か隠しているに違いない!


コンコン


「翠ちゃん?ちょっといいかな?」


親友の浅井 翠に相談しました。


翠ちゃんは茶髪サイドダウンにした女子です。おっとり系で頭が良いです。


「ねぇ、翠ちゃん。速風君どこにいると思う?」


ダンジョンに行った日で、しかも速風君のステータスは低いからもしかしたら……。


「雪の考えてることは何となくわかるけれど、今はそうでないことを願うだけよ。」


翠ちゃんの言葉はその通りだけど、でも何か自分に出来ることがないか、あるなら行動を起こしたい。


「雪の考えてることは何となくわか……「何でわかるの!」……行動を起こしたいの?なら自分から探しに行けばいい。彼が大切なら。」


た、大切って。でも確かにそうだ。なら私は旅に出て彼を探し出す!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ