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神速の生まれ変わり  作者: ユー
3/10

これからのこと

「もうその辺でよろしいか?勇者殿。これからのことを説明するからの。」


そうだった、異世界に来て浮かれていたが皆は戦争に参加するのだろうか?

俺は反対だがこの世界は見てみたいと思ってる。それに、まだ聞いていないが向こうの世界に帰れないかもしれないからな。世界を回って情報を集めたいしね。

戦争?勝手にやっててくれよ。


「うむ、では説明を始めるかの。戦争の開始は一年後を目処に計画を立てている。それまで勇者殿達はレベルを上げて欲しいのじゃ。」


レベル上げか。確かに戦力を確保するなら必要だな。だがどうやって上げるのだろうか?訓練か?


「ここからは私が引き継ぎます。王様。」


と、出てきたのは鎧に包まれた40代くらいのおっさんだ。鎧か、この人が訓練してくれるのだろうか?


「うむ、任せたぞ。」


「御意。私は王国騎士第2団体団長のフェルガー・バトライだこれから1年間、勇者殿達の訓練をすることになったから、よろしく頼む。」


第2団体だけど団長!強いのかな?


――――――鑑定


────────────


名前:フェルガー・バトライ


種族:人間


職業:聖騎士


レベル:87


体力:1340


魔力:1050


筋力:1300 (1600)


防御力:1260 (1650)


敏捷力:1140 (1530)


幸運力:39


スキル

[光魔法] [身体強化] [剣術] [体術] [聖鎧召喚] [気配感知] [暗視]


────────────


うん、予想はしてたけど俺達より全然強いわ。でも俺達はまだレベル1だからな。仕方がないと言えば仕方ない。

てか、聖騎士って職業かっこいいな〜。俺の職業は何だろうか。


「さて、早速訓練……といきたいのだが色々と聞いて勇者殿達も疲れているだろう。今日は自室に帰って休むといい。」


そうだな。今日はもう疲れたから早く寝たい。だがまだ聞いてないことがあるだろう?皆が聞かないなら俺が聞くぞ。


「王様。俺達は元の世界に帰れるのでしょうか?」


と言うと数名だけだがハッとした表情になる。

おいおい、忘れてたとか止めてくれよ?ボケるのはまだ早いぜ?


「……わしが知っているのは召喚の術だけなのじゃ。ただ、文献によると復活する魔王が送還の術を知っているという。だから魔王を倒せば勇者殿の世界に帰れるだろう。」


何故魔王が送還の術を知っていて、何故そのことを王様が知ってるのかは謎だが今は詮索しない方がいいのだろうか。


場所は変わって案内された自室だ。さっきの部屋程ではないが中々に豪華だ。フカフカのベッドにソファ。絨毯が温い。赤を基調とした部屋だった。流石に今日は色々あって眠い。早速ベッドに横になって寝た。


コンコンとノックの音で目が覚める。時間はわからないが窓の外を見てみると暗い。もう夜のようだ、メイドさん辺りが晩ご飯でも持って来たのだろうか。


「は〜い。開いてますよ〜。」


と、ドアを開ける。

ドアを開ける。そこには意外な人物が立っていた。


「えーと、こんばんわ。速風くん。」


な、何で深月がここに?しかも服装が制服からワンピースみたいな服に変わっていた。


「あぁ、こんばんわ。深月さん。何か用?その服は?」


気になる事を聞く。


「この服はメイドさんが持ってきてくれたの。用は……話したいからじゃ、ダメ?」


……そんな上目遣いで見てきたらドキドキしちゃうじゃないか。顔が熱くなってくのが自分でもわかる。


「え?あ、ああ。うん。立ち話もなんだし、中に入ってよ。今お茶淹れるから。」


誤魔化すためにお茶を淹れる。てか、夜にそんな格好で1人で男の部屋に来るなよ!無防備かよ!

何か話すか。


「なぁ、ステータス見せてくれないか?」


「え?うん、いいよ」


────────────


名前: 深月 雪


種族:人間


職業:聖女


レベル:1


体力:130


魔力:360 (450)


筋力:100


防御力:140


敏捷力:160


幸運力:59


スキル

[言語理解] [鑑定] [回復魔法] [魔力増加] [自然魔力回復]


────────────


……なるほど。回復特化型かな?ステータスが低い俺からしてみたら羨ましくてたまらない。

そんな考えを頭に巡らせていると。


「今日は色々とあったね。異世界なんてびっくりしちゃったよ。」


と、ポツリポツリと喋りだした。


「だな。まさかラノベみたいなことになるとはね。」


「私達、帰れるかな?」


平気な顔をしているが、やはり怖いのだろう。

何か気の利いた言葉をかけるべきなのだろうが、如何せん経験がなく。ただ俺は下を向いていた。


「そうだ、深月さんは戦争に参加するの?」


露骨に話題を変えたがこれでいいのだろうか。


「私は皆について行く。皆が参加するなら私も参加します。1人だけ待っているのは嫌だから。」


そうか、もう決めてるのか。……俺は戦争には参加しないから応援しかできないけど、頑張って欲しいな。


「そっか、頑張れよ。」

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